FMVスポーツ

張本智和を支える「チキータ」の技術

張本智和を支える「チキータ」の技術

兄弟揃ってオリンピックを目指す張本兄弟の兄智和選手。弱冠19歳にして2023年5月現在日本ランキング1位、2021年に行われた東京オリンピックでは、団体銅メダルを獲得しました。2度目のオリンピックではシングルスでのメダル獲得も目指し、パリオリンピック選考会に臨んでいます。

今回は、張本選手が巧みに使いこなす「チキータ」について最後に紹介している動画を参考に見ていきましょう。

バックハンドと異なる手首の使い方

バックハンドは、来たボールに対してラケット面を相手側に向けたまま打ち返すのに対して、チキータは横回転をかけるために手首を身体側に仕舞い込むように折り畳みます。ボールに対してラケットを下向きに立てて弧を描くように打ち返す動きは、フリスビーを投げる際の手首の動きに近い動作に見えます。

このように打ち返すボールは、強烈な横回転がかかっており、得点に結びつきやすい攻めのレシーブ打法です。

コツは「ボールまで足を運んで溜めて打つ」

チキータは、卓球台から離れた位置から打ち返す技術ではなく短いボールに対して打ち返す技です。そのため、台上のボールまで足を運ぶ事が必要です。そして自分の懐までボールを呼び込んで溜めて打つ事が、強いチキータを打つポイントとなります。

何種類もチキータを使いこなす張本選手

野球でも投手が投げるボールでは、スライダー、縦スライダー、カットボール、カーブなど曲がる方向は似ていても、スピードや曲がり幅などで呼び方が変わります。卓球の場合、チキータは「ラケット側に曲がる球」に対し、逆チキータ(ラケットと反対方向に曲がる球)が存在します。そして、正確な呼び名は付いていませんが「速いチキータ」「遅いチキータ」「回転が強くかかったチキータ」「サイドスピンがかかったチキータ」などさまざまな種類が存在します。トップレベルの張本選手は、こうした緩急、曲げ幅などを戦略的に取り入れているのです。

それでは動画をご覧ください。

【2分でわかる】誰でもできる簡単チキータのコツ【勝てる卓球 #12】English sub

Return Top