FMVスポーツ サッカーライター
久保建英選手は、レアル・ソシエダで活躍するミッドフィルダーです。10歳の時にFCバルセロナの育成組織カンテラの入団テストに合格して以降、日本サッカー界の未来を背負う存在として、注目を浴び続けています。
今回は、久保選手のドリブル技術、特にゴールへ突き進む「斜めドリブル」に注目し、技術解説をしていきます。久保選手は相手ディフェンダーにプレッシャーをかけながら斜めにドリブルを切り込み、ゴールへのチャンスを創り出します。
本記事では、久保建英選手の「斜めドリブル」のテクニックや戦術的な活用方法について紹介します。読者の皆さんが久保建英選手のような攻撃的なドリブルを身につけるためのヒントを提供します。
「斜めドリブル」の難しさとコツ
冒頭で、斜めにドリブルをすることがゴールへのチャンスを作り出すと説明しましたが、斜め方向にドリブルをすることは容易ではありません。なぜなら、通常相手ディフェンスはゴールを守るために、斜め方向にポジショニングする場合が多くなり、単純に斜め方向にドリブルをしようとすると、ボールを取られやすくなってしまいます。
しかし、久保選手の場合は、自信を持って斜めにドリブルをし、相手選手へプレッシャーをかけていくことができます。「いつゴールにつながるパスをするのか？」「このまま突破してシュートを打たれてしまうのではないか？」というディフェンスへの圧力が、相手のプレーを後手後手にし、優位にプレーを進めることにつながります。
また、久保選手が卓越したドリブル技術があるのはもちろんのことですが、その視野の広さから相手に接近され、パスを出さざるを得ない場合でも遠くの選手にパスを展開できる選択肢を持っていることも、強みのひとつになります。
そのため、斜めドリブルを成功させるためには、ドリブル技術を上げるだけではなく、より多くの次のプレーの選択肢を持ったプレーができるように、味方の動きを把握しておき、パスのイメージを持っておくことが重要です。
なぜ斜めにドリブルすることが重要なのか？
サッカーにおいてゴールに向かって進行していくための最短ルートは、斜めにドリブルを仕掛けていくことです。しかし、通常、ディフェンスは斜めに配置されており、斜めに進行すると相手ディフェンスが位置し、縦や横への進行を選択することになります。もしくは、斜めに強引に突破しようとすると、ボールを簡単に取られてしまいます。
しかし、久保選手は斜めの進行方向が塞がれたら横にパスを出したり、ワンツーをしたり、遠くへロングパスを出したりと臨機応変な次のプレーの選択肢を持っているため、強気に斜めドリブルを仕掛けていくことができます。
斜めドリブルは得点の機会を作り出すために必要不可欠なテクニックです。今回は、斜めドリブルの重要性と成功させるための考え方をご紹介しました。足裏を使ったドリブルや間接視野を身につけるだけでなく、「選択肢をたくさん持っておく」という意識をを頭に入れておくだけで、斜めドリブルの成功確率は上がります。
ぜひ、久保建英選手のように多彩な攻撃パターンを頭に持っておくことで、試合を動かす突破力を身につけてください！
