バスケットボールやバレーボールなど、身長が高い方が断然有利にはたらく競技があります。サッカーでも身長が高い方が高いボールへの対応がしやすくなりますし、他の競技でも高い身長が物を言う場面は多々あります。
しかし、身長が高い方が有利だと分かっていても、そんなに簡単に身長はコントロールできませんよね?子どもの身長を伸ばしたいけれど、どうすればよいか分からないと頭を抱えている親御さんも多いのではないでしょうか?
身長を伸ばすためには「食事」「運動」「睡眠」は非常に重要な要素になります。今回はその中でも「食事」に焦点をあて、身長を伸ばすために意識した方がよいポイントについてお伝えします!
たんぱく質の総量
1日あたりのたんぱく質摂取量と平均身長の高さにはかなり強い相関関係があることが論文で発表されています。
国別の男性の平均身長ですが、代表的な国をピックアップすると、アメリカは179cm、オランダは184cm、日本は172cm、タイは167.5cm、カンボジアは162.5cmとなります。
そして、1日あたりのたんぱく質摂取量はというと、アメリカは115g、オランダは105g、日本は95g、タイは58g、カンボジアは53g。平均身長の高さと順序が同じ。タイやカンボジアと比較すると、アメリカとオランダはほぼ2倍のたんぱく質を摂取していることになります。
この結果から言えることは、身長の高さはたんぱく質の総量に比例するということ。まずはたんぱく質の量を増やすということがポイントになりますね!
動物性たんぱく質が大事
たんぱく質が重要なのは分かりましたよね。しかし、たんぱく質と一言でいっても幅広い!有名なのは肉・魚・たまごなどの動物由来のものですが、小麦やお米などの植物にもたんぱく質は含まれています。
ではどういったたんぱく質を意識して摂取すべきなのか。これも色々研究されてるんですね。動画で紹介されている論文では、豚肉・魚・乳製品など、つまり動物性のたんぱく質を「高品質たんぱく質」と呼び、小麦などの植物性たんぱく質を「低品質たんぱく質」として、この2種類をどのくらいの割合で食べているかで平均身長がどのように違うかをグラフで表してくれています。
これもきれいな右肩上がりのグラフ。つまり、強い相関関係があるんです。どのような関係かというと、「高品質たんぱく質」の割合が高いほど平均身長が高い!要は動物性たんぱく質をたくさん摂った方が身長は伸びやすいということです!
乳製品も大事
乳製品も動物性たんぱく質で、先ほどの呼び方でいくと「高品質たんぱく質」になります。前述した通り、平均身長の高いオランダでは、この高品質たんぱく質の割合が高いわけですが、別のデータでは、「乳たんぱく質は、オランダ・スウェーデン・フィンランドで最も頻繁に消費されている」と出ています。
つまり、乳製品をたくさんとっているから高品質たんぱく質の割合が高くなり、身長が伸びやすいと推測することができますね。簡単に言うと乳製品も身長を伸ばすために大切だということです!
しかし、これにはまだ続きがあります。「乳たんぱく質の消費量はカンボジアやラオスなど、アジアの東半分の国では、実質的にゼロ」。そして、それは何故かというと、「乳糖耐性」が低いからなんだそうです。
「乳糖耐性」というのは、牛乳を飲んだ時に身体に栄養を吸収する能力があるかどうかということ。簡単に言うと、牛乳を飲んで下痢をしてしまう人は「乳糖耐性」が「低い」ということになります。
カンボジアやラオスで乳製品の消費量が少ないのは、「摂らない」のではなく、「乳糖耐性」が低いから「摂れない」んです。
そして、日本人も他人事ではありません。日本人も「乳糖耐性」が低い人が多い。乳製品を摂っても平気な人であれば、乳製品もしっかり摂ることで高身長に繋がると思われますが、乳製品を摂って調子が悪くなる人は他のたんぱく質で補ってあげましょう!
それでは動画をご覧ください。