昭和では木村政彦さん、猪熊功さんおよび岡野功さん、平成ではバルセロナオリンピックで金メダルを獲得した古賀稔彦さんの得意技としても有名な柔道技をご存じですか?
漫画の世界では『YAWARA!』の主人公で、同作のヒロインでもある猪熊柔さんの得意技として有名です。それは「一本背負い投げ」。大相撲にも一本背負いという決まり手があり、相手の片腕を抱え肩にかついで自分の前方に投げ倒す大技として知られています。
本記事では「一本背負い投げ」の技の掛け方と、ポイントについて解説していきます。
一本背負い投げの掛け方
①相手の引き手の袖を握った状態から技を仕掛け始めます。
②相手の引き手を前方に引き出しながら、相手の体を背負いに掛かります。
③自分が離した釣り手の肘で相手の腕を挟み、そのまま相手の腕を前に引き出すようにして背負って投げます。
④相手を背負うとき、自分の足は肩幅に開いて踏ん張り、投げるときは膝を伸ばすのがポイントです。
背負い投げからのバリエーション 脇下を持っての一本背負い投げ
相手とケンカ四つ組手の場合(自分と相手のスタンスが右構えと左構えで逆)になると相手と自分との腰の距離が遠くなります。そうすると背負い投げはなかなか決まりません。
その場合、反対側の腕の一本背負い投げが効果的。これは実戦の試合でも多くみられる一本背負い投げです。
相手の脇下の道着を持っての一本背負いも効果的です。相手との密着が強くなり、技も決まりやすくなります。
一本背負い投げのメリット 一本背負い投げは背筋が必須
実際の組手では組手争いが多く、一定の距離を保った時間が続きますが、一本背負い投げは片手で相手に技をかけられるので両手で組む必要がありません。片手のみで一本背負い投げできるので試合にも有効的に使えます。
一本背負い投げの性質
相手を前方向に崩して投げる技ですが、実戦では背筋力を使って強引に投げにいった方が良い場合もあります。背筋力を鍛えることでスムーズに技を仕掛けやすくなります。
それでは動画をご覧ください!