宮本慎也氏は、現役時代に東京ヤクルトスワローズで活躍し、ゴールデングラブ賞を遊撃手部門で6回、三塁手部門で4回獲得した守備の名手です。現役引退後は、東京ヤクルトスワローズのコーチを務めました。
今回は、宮本慎也氏が教える基本的なボールの投げ方を紹介します。
ボールの握り方
ボールを握るときは、ボールの縫い目が逆Cの字を描くように握りましょう。逆Cの字を描くように握ると、中指が余ることなく、縫い目に掛かります。人差し指と中指の隙間は、指1本分開けられると一番良いです。
人差し指と中指以外も重要で、親指は指の腹ではなく横側で持つとボールを支えやすくなります。薬指は、ボールから浮かないようにしっかり添えておきましょう。薬指を添えることで小指の力も使えるため、5本の指全てを使ってボールを投げることができます。
ボールの投げ方
ボールを投げるとき、頭の位置は軸足の股関節の真上に置くように意識しましょう。スローイングが苦手な選手は、すぐ前足に体重が乗って投げてしまいます。前足に体重乗るのが早いと、腕を振るスペースが狭くなってしまうため、注意が必要です。
振りかぶるとき、手から上げるようにしましょう。手から上げることで、肘や肩に負担が掛からないようになります。先に手を上げても、上げた手を外側に捻ると肘に負担が掛かるため、ボールは捕り手側に向けるようにすることが重要です。
キャッチボールのとき、体の動きは縦に動くように意識しましょう。柔道の背負い投げのイメージを持って投げると、体が縦に動きやすくなります。
距離ごとの投げ方
ステップをしないで届く距離は、ピッチャーのつもりで投げます。遠投のときは、ステップをして、体を大きく使って投げるようにしましょう。遠投を終えて、塁間に戻ってきたらコンパクトに投げる意識を持つことが重要です。
塁間の距離を投げるとき、軸足は引かずに前足の横に持っていく意識を持ちましょう。この形ができると、送球への動作をスムーズに行えます。
今回紹介したボールの投げ方は、細かい指導が多いため、是非以下の動画を視聴してみてください。