サーブレシーブの中でも1番もったいない失点は、「お見合い」してしまい、間にボールが落ちてしまうことではないでしょうか。これは、ボールを誰かが取ってくれるという意識から生じるミスです。
解決策は、声を出して選手間で確認することが一般的ですが、本記事では益田清風高校監督の熊崎雅文先生がおすすめする解決方法をご紹介します。サーブレシーブのお見合いをどうやってなくしていくのか見ていきましょう!
守備範囲の分担について
各選手が円を描くような形で守備範囲を考えているチームが多いと思いますが、各選手の守備範囲を決めることで、他の選手は自分のボールではないと判断し、プレーに参加しなくなってしまいます。
守備範囲を決めてサーブレシーブを取る、というルールを作っているチームは多いのではないでしょうか。守備範囲を決めるデメリットは、お見合いが増えることです。サーブを打たれたときに、両者がお互いに相手のボールだと判断すると結果的にボールが落ち、失点に繋がります。
では、どのようにすれば良いのか段階を追ってご紹介します。
どんなボールでも追う
自分の近くのボールでなくてもボールを追ってみます。ここまで極端にボールを追ってしまうと次の攻撃を展開できなくなってしまいます。では、次の段階を考えていきます。
ボールを追えるだけ追ってみる
打たれたボールに対して、一人ひとりの選手がボールを追えるだけ追ってみましょう。次にレシーバーがすることは、追っても取れないボールは、自分のボールではないという判断を1回だけすることです。
このように、一人ひとりの判断の積み重ねが結果として「チームのカバーリング」を生みます。前列の選手がとらなくても、必ず後列の選手が「自分が取る」という意識の元、カバーしていることが大切です。
サーブレシーブのルール
個人のルール
- ①肩を開かない
- ②前詰めして後ろに下がる動き
- ③胸元のボールはオーバーカット
チームとしてのルール
- ①全員がボールを追えるだけ追う
- ②他人が取るかどうかの判断をするのではなく、自分が取らないという判断を1回だけする
以上がサーブカットで大切なルールです。自分以外の人が取ってくれるだろうという判断は、ミスに繋がりやすいので、ボールを追えるだけ追って自分が取るか取らないかの判断だけをするようにしましょう!
それでは動画をご覧ください。