FC町田ゼルビアに所属する平河悠選手。2023年、時を同じくしてU-22日本代表として、欧州遠征のメンバーとして召集されました。平河選手は高校時代無名の存在でしたが、3年時に出場したインターハイのプレーを見た山梨学院大学から声がかかり進学しました。その後、FC町田ゼルビアへ入ると、自身が得意とする高い攻撃力と動き出しの速さで活躍しています。
今回は、平河選手が所属するFC町田ゼルビアのウォーミングアップから、どのような意識を持ってメニューが組まれているのかを解説します。
基礎練前に動的ストレッチを行う(動画1:52~)
ストレッチと聞くと、ゆっくり息を吐きながら筋肉を伸ばす動作を想像する方も多いのではないでしょうか?このストレッチは、静的ストレッチといい、主にクールダウンに用いられ、疲労の除去や酷使した筋肉を戻す効果があると考えられています。
一方、運動前に行うストレッチは、リズミカルな動きで行う「動的ストレッチ」が使われることが多く、静的ストレッチとは異なった目的で行われます。動的ストレッチは、以下のような効果を狙って使います。
- 筋肉の弾力性を高める
- 代謝が上げて筋と関節を温める
- コンディションを確認する
特に動きながら行うストレッチでは、いつもの動きと違うなど自身のコンディションを把握するためにも有効です。動きながら、徐々に体を大きく動かしていくことでケガの防止に役立ちます。
体幹を固定して強く動く(動画2:12~)
日々の練習を行ううえで、身につけたい動きを先に行ってから練習に入ると効果的です。FC町田ゼルビアでは、チューブを使って負荷をかけながら歩くトレーニングを行っています。
アンチローテーショントレーニングといい、体が回らないように意識することで体幹の使い方を身につける動きです。チューブで行うトレーニング方法の他に、TRXのようにぶら下がった紐でトレーニングを行う方法もあります。
またウエイトトレーニングでもこのような動きはできます。例えば、ダンベルプレスなど片方だけで行う動きは、体が回らないように固定する動きが入ってきます。軸を意識しながら動く練習として、このようなトレーニングは有効です。
プロが取り入れている練習の意図を把握して、自身のクラブに取り入れてみてはいかがでしょうか?
それでは、動画をご覧ください。