夏の風物詩の1つでもある甲子園の季節がやってきましたね。全国では連日熱い戦いが繰り広げられ、代表校が続々と決まってきています。
出場校や注目選手などが話題に上がる時期となりましたが、今年注目したいのが2024年から導入された新ルール、低反発バット利用での影響です。打撃面で大きな変化が見られることが予想され、今回の夏の甲子園でも去年と比較したいポイントの1つです。
新ルールが導入された背景
新たに採用された低反発バットのルールは、高校野球の競技環境の向上と選手の安全確保を目的としています。このルール改正の背景には、近年の高校野球において打撃力が飛躍的に向上し、長打やホームランが増加したことが挙げられます。
これは打者の技術向上だけでなく、高性能バットの影響も大きいとされてきました。特に、飛距離が出やすい高反発バットの使用が、守備選手や投手に対する負担を大きくさせ、安全面での懸念が高まっていました。
ピッチャーへの弾丸ライナーによる骨折なども事例としてあり、危険を回避するためにもこのようなルールが制定されたと言えるでしょう。
打撃有利と言われてきた高校野球ですが、新ルールの導入により新たな試合展開が予想され、これまでにないゲーム運びに注目したいです!
低反発バットの規定を比較!
新ルールが導入される前のバットと低反発バットの規定を比較して見ていきましょう!
【重さ】
- 従来のバット 900g以上
- 低反発バット 900g以上
【最大経】
- 従来のバット 67mm
- 低反発バット 64mm(木製バットの平均的な太さ)
※バット径が細くなるので、重さ900g以上を満たすために金属部分を厚くしなければならない。
【打球部の素材】
新規定では従来のバットよりも1mm厚い
【打球速度】
従来のバットと新規定のバットの打球速度を比較すると、平均速度が96.3%、初速は96.3%に抑えられたと言われています。
打球感は木製バットと似ていると評価されており、飛距離が出にくいバットの仕様になっています。音も金属特有のカキーンという音では無く、キュイーンという独特の音に変わっています。
従来のバットと新ルールのバットを実際に使って打ち比べしている動画をぜひチェックしてみてください!
バットが変わると打撃だけではなく、守備への影響も出ると考えられるので、夏の甲子園ではどんな試合展開が生まれるのか楽しみです!
それでは動画をご覧ください。