日米の野球界が熱気に包まれる中、10月26日(土)からMLBワールドシリーズが開幕します。西海岸の名門ドジャースに所属する大谷翔平選手と、東海岸の名門ヤンキースを牽引するジャッジ選手の夢の対決が注目を集めています。
特に大谷選手はホームラン数だけではなく、盗塁成功率93.7%という驚異的な数字を記録しており、どこまで数字を伸ばすのかにも目が離せません!
本記事では、大谷選手の盗塁の急増と成功率の高さの背景に迫り、大谷選手のプレースタイルがどのようにチームの勝利に結びついているのかを解説します。
MLBのルール改正による盗塁数の変化
MLB全体では、今シーズンの盗塁数が増加し、昨季は両リーグ合計で3503盗塁を記録しました。今シーズンは3617盗塁(10/2時点)。
盗塁数が増加している背景には、2023年から導入されているピッチクロック、ベースサイズ拡大、牽制球回数制限があると考えられます。
MLB全体の盗塁成功率は昨季の80.2%から今季は79.0%とやや低下しましたが、盗塁企図数は2000年以降で最も多い数字となっています。
参考元:MLB.JP 今季はMLB全体で3617盗塁 1900年以降では3番目に多いシーズンに
大谷翔平選手の盗塁数
大谷選手のこれまでの盗塁数と成功率について見ていきましょう。
- 2013年:4盗塁1死 率80%
- 2014年:1盗塁0死 率100%
- 2015年:1盗塁0死 率100%
- 2016年:7盗塁2死 率77.8%
- 2017年:0盗塁1死 率0%
NPB:13盗塁4死 率76.5%
- 2018年:10盗塁4死 率71.4%
- 2019年:12盗塁3死 率80%
- 2020年:7盗塁1死 率87.5%
- 2021年:26盗塁10死 率72.2%
- 2022年:11盗塁9死 率55%
- 2023年:20盗塁6死 率76.%9
- 2024年:59盗塁4死 率93.7%
MLB:145盗塁37死 率79.7%
NPB時代、盗塁数は少ないですがMLBでは増加していることがわかります。特に今シーズンについてはズバ抜けており、1試合に3盗塁決めるなど驚異の50-50を達成しました。
大谷翔平選手の盗塁が増えた理由
今シーズン、大谷選手が盗塁を数多く決めた理由について深掘りします。
走塁改革を掲げた今シーズン
大谷選手は、春のキャンプから走塁改革を目標として掲げ、「足」でチームに貢献することを強く意識してきました。2023年に右ひじのじん帯を修復する手術を受け、今季は打撃に専念することになったのも要因の一つと言えるでしょう。
シーズン入りする前から準備していたことで「大谷選手は打席でも脅威、塁に出しても脅威」と言われるまでになったのです。
盗塁で与える相手バッテリーへのプレッシャー
盗塁が上手な選手が塁に出ると、バッテリーは打者だけではなくランナーにも注意しなければなりません。大谷選手が相手の守備陣にプレッシャーをかけることで、次の打者ベッツ選手がより良いボールを打つチャンスを作っているのです。
盗塁は手の指や足の怪我のリスクも高まりますが、シーズン前から目標としていた「足」でチームに貢献するということをシーズン終盤になっても疲れを見せず、ペースを上げている大谷選手。
ワールドシリーズでも打撃と走塁から目が離せません!大谷選手の活躍に期待しましょう!
大谷選手の盗塁については以下の動画で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。