本記事では、MLBのサンディエゴ・パドレスに所属しているダルビッシュ有選手とロサンゼルス・エンゼルスに所属している大谷翔平選手のピッチングフォームの比較・解説をしています。
ダルビッシュ選手と大谷選手はメジャーリーグで投手として活躍している、速球型のピッチャーとして有名な選手です。
両者の球速アップのポイントを、ダルビッシュ選手は2022年7月10日のピッチングフォーム、大谷選手は7月14日のピッチングフォームを参考にご紹介します。まずはじめに、足の高さから見ていきましょう。
1.位置エネルギーを最大化させるために足を高く上げて重心を高くする
足を高く上げることは、次の並進運動に移るための準備段階でとても重要なポイントです。足を高く上げるときに重要なポイントは2点あります。
①バランスを崩さない
足を高く上げたときにバランスが崩れてしまうと、体はバランスを取ることを優先してしまうため、エネルギーを蓄えることができず、大きな力を発揮できません。バランスを崩さないように注意が必要です。
②足を高く上げて重心を高くする
足を高く上げて重心を高くすることで、位置エネルギーというエネルギーを蓄えます。位置エネルギーを蓄えることで、次の並進運動の運動エネルギーに転換できることも。
ボールは低い位置よりも高い位置から落とした方が加速する、つまり高いところにある方がエネルギーがある、という法則を使用した投げ方になっているのです。
ダルビッシュ選手と大谷選手共に足を高く上げていますが、足の上げ方には違いが見られます。
ダルビッシュ選手は骨盤が前傾した状態で足を上げている一方、大谷選手は骨盤がやや後傾した状態で足を上げているのです。
足の上げ方は、自分の上げやすい方で挑戦してみてください。
2.軸足の股関節に体重をしっかりと乗せている
踏み込み足(左足)の膝が一番伸びている、重心の下降局面から平身局面に移る瞬間(3:22-3:30)に注目しましょう。
ポイントは、「軸足の股関節に体重を乗せること」です。膝が前に出てしまうと股関節に体重が乗らず、力が三塁側に逃げてしまわないよう注意しましょう。
こちらの動画ではその他にも、ダルビッシュ選手と大谷選手の投球フォームを詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。