2022年に日本プロ野球史上最年少で完全試合を達成した千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手は、最速164キロのストレートとスライダー・カーブ・フォークを武器に、高い奪三振力を誇り、既に世界からも注目を浴びている本格派右腕です。
佐々木朗希投手は、ランナーの有無に関わらずセットポジションから投球動作を始め、足を高く上げるピッチングフォームが特徴です。また、最速164キロを誇る佐々木朗希投手のピッチングフォームには、球速をアップするためのヒントが数多く隠されています。
中でも特に大事なのが、この「足の動き」です。本記事では、佐々木朗希投手の下半身のパワーを最大化する足の動きに着目し、ピッチングフォームを分析していきます。
軸足をまっすぐ伸ばす
佐々木朗希投手はピッチングの動きの中で、前足を上げる際、軸足をしっかり伸ばして立っています。(動画0:57)
ピッチングの動作の序盤の軸足で立つ際、バランスが崩れてしまうと、その後の投球動作に悪い影響が出てしまいます。佐々木朗希投手は、高く足を上げることで大きな力を生み出しているため、軸足を伸ばしてバランスよく立つ動作が、他のピッチャーよりも重要になっていきます。
足を高く上げ、位置エネルギーを高くする
佐々木朗希投手のピッチングフォームの大きな特徴は、前足を高く上げるという点です。
前足を高く上げることで、重心の位置が上がり位置エネルギーを高めることができます。位置エネルギーを高めることができると、その後の体重移動の動作の中で運動エネルギーへの変換をスムーズに行うことができます。
足を上げて、重心を高く上げることによって、佐々木朗希投手は大きなパワーを生み出し、速いストレートを投げることができるのです。
足を高く上げるピッチングフォームは、大きなエネルギーを生み出せる一方で、バランスを崩しやすいというデメリットもあります。バランスを崩さないために、佐々木朗希投手は塁上にランナーがいる場合はもちろん、ランナーがいない場合でもセットポジションから投球動作を始めています。
今回は、 下半身のパワーを最大化し、ボールに伝えるための「足の動き」に注目し、佐々木朗希投手のピッチングフォームを分析しました。佐々木朗希投手のピッチングフォームからは、他にも速い球を投げるためのポイントを数多く学ぶことができます。気になる方は、ぜひ下記の動画をご覧になってみてください。