素振りをすると「カン!カン!」と音が出るバットをご存知でしょうか。結構昔からあるトレーニングバットなのでご存知の方も多いと思います。正式名称は「パワースラッガー」と言うようです。
このパワースラッガーで素振りをすると、
・実打感を感じる
・フォロースルーが大きくなる
・スイングスピードが増す
・ヘッドの重さを感じつつヘッドを効かせたスイングができる
など、色々と効果的な練習につながりますが、筆者的には「どのポイントで音が鳴るのか分かること」が出来ることが、このパワースラッガーの最も良いことだと思います。
パワースラッガーが「カン!」と音がなる瞬間は、ヘッドが最も効いている瞬間です。つまり、この瞬間こそがバットが持っているパワーを存分に発揮出来るポイントです。カン!となる瞬間にインパクト出来ると、鋭い打球が打てるきっかけになります。
パワースラッガーをスイングしている選手を多く見てきましたが、結構多いのが、フォロースルーに入る前のポイントで音が鳴ってしまうパターンです。極端に言うと、デッドボールの球を打つようなポイントで音が鳴ってるスイングをしています。普通はデッドボールの球は打たないですよね。音が鳴る理想のタイミングは「ホームベース上」だと筆者は思います。
実際にやってみると分かりますが、ホームベース上で音を鳴らすスイングするのは非常に難しいです。まず腕だけや上半身だけ振っているとホームベース上で音が鳴ることは無いですし、身体が前に突っ込むスイングでも鳴らないです。しっかりと下半身始動になっており、ヘッドが遅れてくるようなイメージでスイングをしないと、ホームベース上で音が鳴ることは無いです。
以前、元東京ヤクルトスワローズの副島さんの練習記事【正面からティーバッティング フォームを固めるための練習】で紹介しましたが、ここでも副島さんのスイングを見て分かる通り「ボールをホームベース上まで引き付けて、インパクトの瞬間に、ヘッドスピードがピークになることを意識」してスイングしてます。このイメージを持ってパワースラッガーをスイングすると良いでしょう。
ではパワースラッガーを実際にスイングして紹介している動画をご覧ください。
動画引用元:パワースラッガー