2022年に日本プロ野球史上最年少で完全試合を達成し、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、先発4本柱の一人として活躍した千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手2023年5月5日の登板では、5回を投げて12奪三振1四球、ノーヒットという圧巻のピッチングを見せました。
最速165キロのストレートとスライダー・カーブ・フォークを織り交ぜる本格派右腕に、より一層世界からの注目が集まっています。
本記事では、佐々木朗希投手の新たな武器「スイーパー」について解説しています。侍ジャパン入りをきっかけに、MLBサンディエゴ・パドレスで活躍するダルビッシュ有投手から教わったスイーパーがどんな球種か。また、佐々木朗希投手のピッチングにどのような影響を与えているのかを知りましょう。
佐々木朗希投手の球種
佐々木朗希投手の2022年のピッチングスタイルは剛速球にくわえて、カーブ・フォークを織り交ぜたスタイルが特徴でした。しかし、2023年3月4日に行われた侍ジャパンの壮行試合で、佐々木朗希投手が日本人最速となる165キロをマークしています。
佐々木朗希投手はストレート・カーブ・フォークにくわえて、スライダーも球種の一つとして持っていますが、佐々木朗希投手本人はスライダーの精度に満足せず。2022年までは試合で投じる球種の割合としても多くはありませんでした。
そこで佐々木朗希投手は侍ジャパン入りをきっかけに、ダルビッシュ有投手にスライダーを教わりました。
スイーパーとは
スイーパーとはスライダーの一種で、平均的なスライダーよりも大きな弧を描き曲がる球種です。MLBロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が得意とし、現在メジャーリーグで流行している変化球です。
WBC合宿を通してスライダーの精度を上げていった佐々木朗希投手の変化を見たダルビッシュ有投手は、佐々木朗希投手のスライダーを「アメリカで言うスイーパーという球種」であると述べ、その精度の高さに太鼓判を押しました。
スイーパーが加わるとピッチングはどう変わる?
スイーパーは決め球として空振りを奪うこともできる一方で、投手有利のストライク先行のカウントにする、いわゆる「カウントを稼ぐ」ことのできる球種です。ピッチャーにとって、非常に使い勝手が良い変化球であると言えるでしょう。また、球が大きく変化するためバッターの目線を変えることもできます。
WBCやNPBの公式戦でスイーパーを投じ、早くも結果を残している佐々木朗希投手。しかし、彼はまだ満足はしていません。「まだまだ投げたいスライダーの理想とは違う」と語る佐々木朗希投手が今後どのようにスイーパーを進化させていくのか。令和の怪物と言われる佐々木朗希投手がどこまで成長していくのか、目が離せません。
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