楕円形だからこそ出来る、ボールに回転をかけたスクリューパス。ラグビーの試合で多用されるこのパスはとても正確性が求められます。近くの仲間にパスを出す場合もあれば、並んでいる列を2、3人飛ばして遠くに投げる場合もあります。

今回は、そんなスクリューパスの投げ方のコツについて、最後の動画を参考に詳しく解説していきます。

実は正しいパスは無い

正確なパスはあれど、正しいパスは無いと言う考え方。これはラグビーが上手になるために大切な考え方です。

基本が大切ですが、試合で勝つラグビーのためには的確に仲間に渡すパスが必要であり、パスの仕方にルールはありません。プロの試合を見ても、今回のようなスクリューパスもあれば、倒れながら片手で投げるパスも見られます。

大切なのは、自分の形を見つけること。スローイングした際に良かった時と悪かった時を自らで感じながら再現性を高める練習が重要です。

パスの正確性を上げる手首の返し

自分の左側にパスを投げる際に、右手首の返しがポイントです。

ここでいう「返す」とは右手首を奥から手前に巻き込むように、ボールの下へ入れる動きです。これが手首を返さずに投げると、ボールの頭が投げたい方向より外側に向いてしまい、ボールの軸が外を向いて放たれるパスになり、回転がうまくかかりません。

ラグビーは、スローフォワードと言う反則があるように自分と同じもしくは後ろの仲間へパスします。手首を返すと、ボールの頭が仲間に向くパスが可能となるため、速く伸びるパスができます。

実践で使えるパスの練習方法

投げる方向の反対側骨盤にボールをセットした状態から、ボールを引いたり上げたりせず、そのままの位置からスローイングを行います。

なぜボールを動かさずに投げる練習をするのかと言うと、実際の試合ではゆっくりとスローイングしている暇は無く、パスを投げるシュチュエーションは敵が間近に迫っている状況です。そこからワンモーション遅れる事でパスを読まれたり、パスカットされる可能性が高まります。

ラグビーでは必須のスキル、スクリューパスの正確性をあげてレベルアップしましょう！

それでは動画をご覧ください！

【木村貴大選手】速く正確なパスを放るには親指を返せ！