卓球の見どころといっても良いサーブ。巻き込みサーブ、YGサーブ、投げ上げサーブ、しゃがみ込みサーブなど多種多様なサーブを使いこなし、得点を重ねる姿を見ることが出来ます。
構えからボールの軌道まで各選手の特徴が出るサーブですが、実は細かいルールが決まっている事をご存知でしょうか?今回は、最後の動画を元にサーブのルールについて解説していきます。
トスを上げる際のルール
- ボールに回転を与えてはいけない
→トスの段階から回転を掛けてしまうと、複雑な回転のサーブが可能になり、サーブが有利になってしまうため。
- ボールをほぼ垂直に投げ上げなければならない
- 台の下から投げてはいけない
- 開いた手のひらでボールを静止し、その状態からトスをしなければならない
→2〜4に関してはボールに回転を掛けていない事を明らかにするルールです。
- トスは16cm以上上げなければならない
→極端に低いトスの場合、レシーブ側がタイミングが取りづらいため。
- ボールが落下する途中を打球しなければならない
→トスをあげずボールの勢いを生かす「ぶっつけサーブ」を防ぐため。
打球する際のルール
頭、身体、腕を使ってボールを隠してはいけない
→レシーブ側はサーブの方向や回転を見極める必要がありますが、打球点が見えないと圧倒的に不利になるため(ハイドサーブの禁止)
レシーブ側の不利を排除する
1球目の攻撃として使えるサーブは、打球の操作が容易です。そのため、レシーブ側が一方的に不利になりやすく試合に大きく影響した事から、細かいルールが追加されていきました。
トスの高さ16cm以上の規定は1987年から、ハイドサーブの規定は2002年以降と改訂されました。今後も、ルールの合間を縫って止められないサーブを打つ選手が現れたら、またルールが変わる日があるかもしれませんね。
それでは動画をご覧ください。