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戸上隼輔を苦しめた王楚欽のナックルサーブ

戸上隼輔を苦しめた王楚欽のナックルサーブ

2023年世界卓球個人戦、2回戦で戸上選手の相手は中国の王楚欽選手。2021年、2022年の大会でも彼と対戦して超えることの出来なかった壁。残念ながら今回も超える事が出来ませんでした。今年の日本でのパリオリンピック選考会にて、抜群の安定感を誇る戸上選手をここまで苦しめるのは何なのか?

チキータを得意とする戸上選手を阻んだのが、王選手のスピードあるナックルサーブ。下回転サーブと見分けが付きづらいフォームで出してくるサーブによって、最後までペースを掴む事が出来ませんでした。

今回は、そのナックルサーブについて最後にご紹介する動画を元に解説していきます。

全身を使い、当たる瞬間に止める

ナックルサーブは、下回転サーブと似ている打ち方です。下回転サーブは、ラケットに薄く当てて切るように打つのに対して、ラケットを強く当てて回転がかからず距離が出るボールになるとナックルサーブになります。

回転をかけないサーブの分、相手コートに短く出すコントロール重視の打ち方を心がけます。短くおさえるためのポイントとして、当たる瞬間にラケットを止めます。止める分だけ飛距離が出なくなります。この時、腕だけに頼らず身体でラケットをコントロールするということが大切になります。さらに、ラケットの当たりもできるだけ薄くできるよう意識してみましょう!

切れている雰囲気を出す

ナックルサーブは、下回転サーブと合わせると効果的です。

下回転サーブはラケットにボールが当たる時、足の踏み込み音が出やすいサーブです。相手に回転がかかっていると思わせるために、この足の踏み込み音だけをわざとを出します。

そして、レベルが上がるに連れて、対戦相手がボールの軌道を覚えている事が多いため、バウンドを回転がかかっているボールに似せることも重要です。

どちらのサーブかわからないと思わせて、相手の判断を遅らせる事が出来たらベストです。

ぜひ試合で使えるナックルサーブを覚えて、プレーの幅を広げてみてください。

それでは動画をご覧ください。

【2分でわかる】相手をだます簡単サーブのコツ【ナックル|勝てる卓球 #9】

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