ダイエットの経験があり、基礎的な知識・経験を持った人でも「お腹まわりの脂肪を落とす」ために、もっと効率よくダイエットを進めることができないか、と考えたことはありませんか?実は体脂肪合成の抑制、体脂肪分解の促進この2つを同時に満たし、役に立つかもしれない栄養素の紹介をしていきます。
唯一無二の栄養素ラクトフェリンとは
まず結論から言うと、体脂肪合成の抑制、体脂肪分解の促進この2つを両立する栄養素は「ラクトフェリン」というものです。
ラクトフェリンとは母乳などに含まれている鉄結合性糖タンパク質です。
働きとしては
・免疫力を高める
・貧血を予防する
・ドライアイを改善する
・胃の健康を保つ
・腸内環境を整える
これらが主な働きとして紹介されています。
内臓脂肪を減らすメカニズム
脂肪分解の促進について、経路は大きく2つあります。
まず分解促進の経路①ラクトフェリンが多い→ピリリピンが減少→体脂肪が分解
運動をすると血糖値が下がります。そうするとエネルギーが足りなくなるので、ホルモン感受性リパーゼからエネルギーを供給するように指令が出ます。
脂肪細胞にある脂肪酸、グリセロールに分解してエネルギーとしてATPをつくりだそうとします。そのような流れの中で脂肪細胞の周りにはエネルギーを守るためにバリアとしてる働きがぺリリピンです。ラクトフェリンを摂ることでペリリピンの効果を弱めて、スムーズに脂肪の分解を促すことができます。
次に分解促進経路②cyclic AMPを活性化→体脂肪が分解促進
ラクトフェリンを摂るとcyclic AMPの濃度が上昇します。濃度が上がると脂肪細胞内の酵素活性(脂肪分解に必要な過程)がより活発に働きます。cyclic AMPはcAMPと略され、セカンドメッセンジャーと呼ばれ細胞内で特定の指令を伝える役割を担っています。
肥満以外にも効果が実証?
22~60歳の成人男女にラクトフェリン1日300㎎を8週間摂取する実験を行った結果、内臓脂肪、BMI値、腹部の総脂肪断面積が改善されたと実証されています。(恐らくBMI35以上)
また、30~62歳の成人男女、BMI値23にラクトフェリン1日250㎎を12週間摂取する実験でも体脂肪率の減少が確認できています。なのである程度体脂肪率が低い人にも有用な栄養素と言えます。
摂取する際の注意点
健康上の副作用や内部的なストレスは報告されていません。
摂取する際の注意点としては、市販の乳製品では難しいので、サプリメントで摂取するようにしてください。
太りにくく、痩せやすいを両立するサプリメントの説明でした。脂肪燃焼系は肥満と言われる人ほど効果が出やすいですがラクトフェリンは万人に有用な栄養素ということがわかりました。私も恥ずかしながらラクトフェリンを摂取したことがないので今年のオフシーズンに試してみようと思います。