24時間ジムなど筋トレをすることができる場所が増え、さらには筋トレに関する情報も増え、昨今ではフリーウエイトを行う方がかなり増えてきた印象があります。
何の種目を行うか、どの順番で行うか、どの種目に重きをおくかなど、筋トレの方法は人それぞれです。もちろん人それぞれで問題ないのですが、忘れて欲しくないのは、そのやり方が筋トレを行う目的にちゃんと合致しているかどうかということ。
筋トレを行うからには何か目的があると思います。やり方次第ではその目的とは違う方向に進んでしまっていることもあります。
本稿では筋トレの意識と体型について解説します。改めて筋トレの目標が何なのか、それにしっかり沿ったトレーニングができているかを見直すきっかけにしてください。
使う部位への意識
まず知っておいて欲しいのは、同じ動きをしているからと言って全員が同じ筋肉を同じ割合で使っているとは限らないということです。
例えば、同じベンチプレスをしていても、胸で挙げている人もいれば、腕で挙げている人もいます。一見両者とも同じ動きをします。
ちなみに、筋肉が発揮できる力は筋肉の断面積に比例すると言われています。大きな筋肉の方が大きな力を出すことができるということです。
ベンチプレスは大胸筋をメインで使いますが、上腕三頭筋にも刺激が入ります。胸で挙げている人は大胸筋を意識的に使い、腕で挙げている人は上腕三頭筋を意識的に使います。
大胸筋と上腕三頭筋の大きさを比較すると、大胸筋の方がやや大きいので、胸で挙げている人の方がより重い重量を挙げることができます。
人間の体は末端にいけばいくほど細くなっていくため、上記の理屈でいくと、基本的には体の中心を使った方が大きな力を出すことができるということです。
使う部位によって変わる体型
持ち上げる重さを競うパワーリフティングでは、より大きな力を発揮できる体の中心部分を意識してバーベルを挙げる必要があります。ベンチプレスは腕も使うけどより体幹に近い部分を意識し、スクワットでは股関節を意識します。
そのため、体型も体幹部や腕や足の体幹部に近い部分が太く、末端にいくほど細くなる体型になります。
一方、見た目で競うボディービルやフィジークは、ウエストがしまっていて、末端でも筋肉をつけたいところにはついている状態が望ましいと思います。ということは、パワーリフティングの選手とは異なるトレーニングをする必要があるということですね。
目的によって変わるやり方
ボディメイクをしている方も、まずはスクワット・デッドリフト・ベンチプレスといったBIG3などの多関節種目から入るのは問題ないのですが、ある程度重量を挙げられるようになったら、マシンなどを使った末梢の筋肉のトレーニングの比率をあげていくことをオススメします。中心部だけでなく、単関節種目もうまく組み込み、全身をバランスよく鍛えていきましょう。
このように筋トレの目的によってメニューの組み方が変わってきます。改めて目的・目標を確認して、それに沿ったトレーニングメニューを組んでいきましょう!
参照元:【筋トレ】多関節種目ばかり行っていると どんな身体になるのか? | パワーリフターが解説【ビーレジェンド プロテイン】