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木原美悠 ロングストローク 虎視眈々と狙うパリへの道|女子卓球 世界卓球 団体 木下アビエル神奈川

木原美悠 ロングストローク 虎視眈々と狙うパリへの道|女子卓球 世界卓球 団体 木下アビエル神奈川

2024年2月に釜山で行われた世界卓球団体戦。女子日本代表チームに名を連ねた木原美悠選手は、Tリーグ木下アビエル神奈川に所属する2004年生まれの19歳です。2019年に行われた全日本卓球選手権において、当時中学生だった木原選手は決勝に進出し、14歳5ヶ月での決勝進出は史上初となる快挙を成し遂げました。

ダブルスでも非凡な才能を発揮し、ペアの長崎美柚選手と多くのタイトルを手にしています。今回は、木原美悠選手のストロークについての動画から解説していきます。

腕は後から出すしなやかなスイング

木原選手のフォアハンドドライブを見ると、体が先に回り腕が後からついてくる「しなり」のあるスイングをしています。横から見ると、切り返すタイミングで体が動き出すのに対してラケット先端が少し遅れて動いているのがわかります。

威力のある球を打つためには、ラケットを走らせることが必要です。そのためには、鞭のように体から先に動かしていく力を先端に伝える方が効率的です。力んでしまうとしなりが生まれませんが、木原選手は適度な力感を保つことでラケットを加速させていることがわかります。

フォアハンドドライブからスマッシュ

次にフォアハンドドライブとスマッシュの動きの違いをみていきます。同じフォアハンドですが、動きにいくつかの違いが見えます。

フォアハンドドライブフォアハンドスマッシュ
体の捻り大きい小さい
ラケットの位置低い高い

スマッシュのインパクトでは、ドライブを打つ時に比べて球持ちを長くするイメージでストロークします。また、ドライブ後のスマッシュでは、素早く動けるように姿勢を低くして構え、バックスイングをコンパクトにすることを心がけます。

コンパクトにスイングをしますが、腕だけではなく体全体を使って打球します。インパクトしたあとは、前に大きくスイングを取るようにすると体重を載せて打つことが出来ます。

いかがでしょうか?男子選手よりも、女子選手の動きを見るとポイントがわかりやすいと思います。ぜひ参考にしてください。

それでは動画をご覧ください。

参照元:【卓球王国本誌連動企画】木原美悠のロングストローク・メソッド-前編-

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香川英信
鍼灸整体治療家、スポーツトレーナー。立位姿勢と前屈から選手の特徴を判断し、トレーニングと鍼灸整体施術を行う。全日本スキークロストレーナーとしてヨーロッパで行われるW杯に帯同、2022年は世界ランク6位と選手の過去最高成績に貢献。また2023年9月卓球アジア選手権に田中佑汰選手のトレーナーとして帯同、中国選手を倒し日本人唯一のベスト8進出の裏方を担った。オリンピックを狙うアスリートから、小中高生のトレーニング指導と治療及び一般の方の治療を千葉県浦安市で行っている。筑波大学体育専門学群卒。弱点は前十字靭帯と内側側副靱帯を痛めている左足。妻・子供二人とサビ猫1匹の5人家族。
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