2024年はオリンピックイヤー!オリンピック種目となっているものでは、日本代表選考が順次行われており、内定選手も決まり始めています。
種目によって選考基準は異なりますが、その基準を理解することで、選考会の観戦がより一層盛り上がります!今回は男子マラソンの選考基準について解説します。
日本代表選考基準
まず、国際大会のマラソン選考基準は以下です。
- MGC優勝者
- MGC2位の競技者
- MGCファイナルチャレンジにおいてMGCファイナルチャレンジ設定記録(2:05:50)を突破した記録最上位の競技者。(但し、MGCチャレンジに出場(完走)、または2023年度開催のMGC出場資格を有する者)
- ③を満たす競技者がいない場合、MGC3位の競技者
2023年10月15日にマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が行われました。そこで結果を出した下記2名は既に代表内定となります。
- MGC優勝者 ⇒ 小山直城選手
- MGC2位の競技者 ⇒ 赤﨑暁選手
代表枠は全部で3枠。残り1枠は、以下の3大会どれかに出場し、設定記録である2:05:50を突破した選手の中で最も記録が速い選手が代表となります。
- 福岡国際マラソン
- 大阪マラソン
- 東京マラソン
MGC3位の大迫傑は福岡・大阪・東京に出ない!
MGCで惜しくも3位となったのは、大迫傑選手。
過去の国際大会選考のMGCでも大迫傑選手は3位となっており、その後の東京マラソンで設定タイムをクリアして、東京五輪代表選手の座を勝ち取りました。
今回も同様、大迫選手は東京マラソンに出場するのかと思いきや、なんと4月のボストンマラソンにエントリーしたそう。ボストンマラソンはMGCファイナルチャレンジの対象外となるため、ボストンマラソンで記録を出したとしても代表選考には影響しません。
しかし、大迫選手が出場できないと決まったわけではありません。福岡国際マラソン・大阪マラソン・東京マラソンで設定タイム2:05:50をきる選手がいなければ、MGC3位に入っている大迫選手が代表内定となるわけです。
2:05:50を切りそうな注目選手
設定タイムである2:05:50はかなり厳しいラインですが、このタイムをきる可能性がある選手を2名紹介します。
鈴木健吾選手
現在の日本記録保持者です。2021年に2時間4分台を出しています!調子が上がってくれば、設定タイムをきれる可能性は十分にある選手です。
山下一貴選手
2023年の東京マラソンで2:05:51という記録を出しています。自己ベスト更新すれば、設定タイム切りも可能。ただ、自己ベストはそんなに簡単に出るものではありません。東京マラソンとの相性は良いとは思いますが、あとは当日の天気や風の状況など、環境がどこまで整うかがポイントです。
大阪マラソンと東京マラソンはこの両選手の走りに注目です!