3月10日に名古屋ウィメンズマラソンが開催されました。これはMGCファイナルチャレンジの最終レースとなり、女子マラソン日本代表が決まるレースでもあります。
女子マラソン日本代表は既に2名の選手が内定しています。MGC1位の鈴木優花選手と、MGC2位の一山麻緒選手です。そして3人目が誰になるか注目される中、MGCファイナルチャレンジ大阪国際女子マラソンで前田穂南選手がまさかの日本記録を更新するという大記録を打ち出しました。このことによって、パリへの切符を掴むためには、前田選手の日本記録を上回らなければならないという、パリを狙う選手としては非常に過酷な状況となりました。
そういった状況の中、名古屋ウィメンズマラソンはどのようなレース展開になったのでしょうか。今回はそんな名古屋ウィメンズマラソンでの注目選手を紹介します。
注目選手3名
名古屋ウィメンズマラソンに出場する選手で注目されていたのは主に3名。
- 鈴木亜由子選手(JP日本郵政グループ)
- 加世田梨花選手(ダイハツ)
- 安藤友香選手(ワコール)
3人とも自己ベストは2時間21分台です。
鈴木亜由子選手(JP日本郵政グループ)
リオオリンピックと東京オリンピック、2大会連続で日本代表として出場している選手です。中学生の時に全国中学校体育大会1位という全国トップの座を獲ってから、32歳になる今でも日本のトップを走り続けるまさに実力者。今大会で最も注目されていた選手でしょう。
加世田梨花選手(ダイハツ)
今最も勢いがある選手といっても過言ではありません。2023年のブダペスト世界陸上に出場しており、MGCも4位に入賞している選手。ブダペスト世界陸上からMGCまでの短い期間でも調子を合わせてくるという、こちらも非常に力のある選手です。
安藤友香選手(ワコール)
安藤選手は初マラソンで2:21:36というタイムを出し、衝撃的なデビューをした選手です。トラック種目でオリンピック出場経験があるものの、夢はマラソンでのオリンピック優勝。こちらも大本命の1人です。
この3選手はどのようなレース運びをしたのでしょうか?前田選手の日本記録を更新するためには、前半からかなり突っ込んでいく必要があります。前半突っ込むということは、後半かなり苦しい展開になることが予想され、下手をすると大きく崩れてしまうというリスクももちろんあります。
それでも日本記録を狙っていくのか、それとも今後の長い陸上人生を考え、自己ベスト更新というところにフォーカスするのか、はじめの1kmの入りでどちらを選択するかが分かると思います。こういった視点で改めてレースを振り返ってみてください!このサイトでも、別の回でレースを振り返っていきたいと思います!