4つの投球トレーニングを紹介します。
・太もも上げ
・モンキーダンス
・右と左の連動
・太もも裏を使って引く
という4つの投球トレーニングになります。いずれも自然な身体の使い方に重きを置いたトレーニングで、無理なく、そして投球パフォーマンスが向上するフォームを固めることができるトレーニングになります。
始めの「太もも上げ」は、右投手であれば左足の太ももを何度も上げ下げする練習になります。自分なりに良いと思える太ももの位置(ポジション)に近づけるように何度も繰り返し行います。また、足を上げた状態でも、身体がブレることなく、立てるかどうかも重要なポイントとなります。
「モンキーダンス」は、右手と左手を肩甲骨のところから動かす練習になります。肘から下の手首や指先に力を入れずに、肩甲骨のところから上手く動かして、肩甲骨の使い方を身体で覚えます。右と左がしっかりと連動しながら、投げた時に、肩がしっかりと落ちることを覚えましょう。肩や肘だけではなく、肩甲骨を使って投げる投球フォームを身に付けると、腕を広く使え、より質の高いボールを投げることができますので、肩甲骨の上手い使い方を覚えましょう。
次に「右と左の連動」です。右手を下ろしたら、左手をしっかりと上げ、右手と左手が連動する動きを学ぶ練習です。ボールを持って投げる方の肩はしっかりと落とし、逆にグローブを持った手の方はしっかりと上げる、という逆の運動を行います。左手を使わずに、右肩が下がったままで投球する選手がいますが、そうすると、肩に力が入ったまま投げ続けることになるので、肩を怪我する可能性があります。右と左の肩甲骨を意識して上げ下げを連動させて行うと良いです。
最後に「太もも裏を使って引く」については、体重移動の練習になります。ステップして前に出した前足の太ももの裏を使って引く動作になります。太ももの裏を使って引いた時と同時にリリースすることによって、手の振りが加速します。回転する、という意識よりも、柔道の背負い投げのような、縦に真っ直ぐホームに向かって力を出す意識で行います。球速アップにつながる投球フォームを目指せます。
ただただピッチング練習を行うのではなく、足の上げ方、肩甲骨の使い方、両腕の連動、太ももの裏を意識しながらピッチング練習すると、より質の高い練習へつながりますので、ぜひ動画を参考にやってみてください。