東京ヤクルトスワローズの左のエースとして長年活躍しているピッチャーと言えば「石川雅規」投手です。今年43歳で身長は167cmと小柄ながら、キレのあるストレートとコースに投げ分けられるコントロールで今だ現役として活躍中です。石川投手は入団当初から見ていたので、まだまだ長く活躍して欲しいです。
今回紹介する動画は、石川投手が教えるピッチング時の「グローブの使い方」です。投球フォームで気にするのは、投げる方の腕だったり、軸足だったり、前に出す足だったりしますが、グローブをどう出し、どう使うのか、ということもピッチングにおいてはとても重要なファクターになります。
まずは「投げる方向にグローブを出す」ということ。これは基本中の基本ですが、実は出来ていない投手が多いです。横に出したり、極端に上や下に出してしまったりと、グローブをキャッチャーミットに向けていないことがあります。この意識は、キャッチボールの時から出来る練習なので、キャッチボールでもしっかりとグローブは相手に向けて出す意識で行って欲しいです。
また、出したグローブを「無理に引かない」ということもおっしゃってます。よく「グローブを強く引くと勢いが出るから、強く引くこと」という教えを聞く場合がありますが、引くことはとても大事だと思いますが、強く引き過ぎて投球フォームのバランスを崩してしまっては意味がありません。
そこで石川投手が行っているのが「グローブを出した所に身体を持っていく」という意識です。これは新しい意識ですね。実際に筆者もシャドウでやってみましたが、軸足に乗った体重がしっかりと前に乗る感覚がありました。かつ、この意識でやると、グローブを引く、というよりは「グローブが自然と身体におさまる」という感覚の方が近いです。自然体のピッチングに近くなるのではないでしょうか。
ただ、この意識レベルがかなり強くなると、身体が前に突っ込んでしまう可能性がありますので、あくまでイメージレベルで行い、このイメージが自分に合えば継続して行えば良いと思います。まずはグローブを出した所に身体を持っていく意識でキャッチボールをやって感触を確かめてください。
動画では、石川投手が、どんなグローブを使っているのか、どんな風にグローブを手入れしているのか、も伝えているので、合わせてご覧ください。