本記事ではMLBのロサンゼルス・エンゼルスに所属している大谷翔平選手が取り入れている、ノーステップ打法でも飛距離を出せるバッティング方法を紹介します。
大谷翔平は投手と打者の二刀流として有名なプロ野球選手で、打者では2022年シーズンは34ホームランを記録しています。
ホームランを量産するためのパワーはどこから生み出されているのか。今回注目したのが「ノーステップ打法」です。ノーステップ打法は下半身ではなく上半身の力を多く使うため、ヘッドスピードが上がらないという欠点があります。
では、大谷選手はどのようにしてノーステップ打法で飛距離を出しているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
注目すべきは年々大きくなっている「フォロースルー」
動画内の日米比較(0:45- 1:03)から大谷選手のバッティングフォームの大きな変化が確認できます。
大きな変化のひとつである「フォロースルー」に注目すると、北海道日本ハムファイターズ時代はフォロースルーがやや小さく、コンパクトにスイングがまとまっている印象がありました。
この打ち方は飛距離は出にくい一方で、インパクトの瞬間に最も速いヘッドスピードを出しやすく、ヒットを量産しやすいというメリットがあります。
現在の大谷選手の打ち方は、フォロースルーが大きくて身体全体を使ったバッティングフォームになっています。また、課題であるヘッドスピードも超人的な上半身のパワーで補った、大谷選手ならではの大胆な打法になっています。
「割れ」をしっかり作れている
次に注目するポイントは「割れ」です。現在のバッティングフォームでは、「割れ」をしっかり作れているため、バットを振るためのスペースが広くなっています。
このバットを振るスペースを広くすることで、ヘッドスピードを上げることが可能に。
ノーステップ打法は目線と身体の軸がブレにくいというメリットがあり、レベルの高い投手が多いMLBでは変化球に対応しやすく、大谷選手もノーステップ打法を取り入れてから更に成績が上がっています。
しかし、ノーステップ打法はヘッドスピードが落ちやすいというデメリットもあるため、実際に練習や試合で取り入れている選手は少ないです。
大谷選手は、「フォロースルー」を大きくし「割れ」をしっかりと作ることで、ヘッドスピードの課題を解決しているのです。それだけでなく、ホームランを量産するために鍛えられた上半身のパワーも使っています。
大谷選手のバッティングフォームやスロー再生映像などの詳細を知りたい方は以下の動画もご覧ください。
大谷翔平のホームランを横から見る!日米比較、スロー再生映像あり!バッティングフォームの研究に!ohtani shohei homerun