本記事では、横浜DeNAベイスターズ所属の牧秀悟選手の右方向に打つバッティングのポイントを紹介します。2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本代表にも選出されており、持ち前のバットコントロールや球際に強い守備で注目を集めています。
牧選手はセンターから右方向への流し打ちを得意としており、3月9日に行われたWBC対中国戦ではライトスタンドへの侍ジャパン1号ホームランを放ち、チームを勢いづけました。
それでは、牧選手のボールを引きつけた逆方向へのバッティングを詳しく解説します。
軸足とグリップの位置が変わらない
牧選手のテイクバックの大きな特徴は、グリップの位置を変えずに上半身はほとんど動かさず、下半身でタイミングを合わせていることです。トップのときは下半身も安定させ、無駄のない”間”の作り方を取り入れていることがわかります。
前肩の開きを我慢し壁を作る
ボールを打ちに行くときは体が投手方向に流れず、きれいに“割り”ができています。その後、左足から脇腹や腰・肩までしっかりと壁を作ることで、腕力に頼らず全身の力を使ってボールを飛ばすことができるのです。
右肘をしっかりとたたんでボールにバットを出す
ボールにバットを出す局面では、右脇を閉めて右肘をしっかりとたたむことで、ボールへ最短距離でバットを出しています。このときに右脇があいていると、バットが遠回りしてしまうので注意しましょう。
軸足がブレずに、前足の膝を柔らかく使えていることは牧選手にとって、打撃の最大のポイントです。前膝を柔軟に使うことで、変化球にも強いバッティングが可能になり、右方向への飛距離が伸びるのです。
以上が牧選手のバッティングの特徴です。牧選手のバッティングフォームはお手本のように、基本に忠実で綺麗な形をしています。逆方向へのバッティングを課題にしている選手は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
それでは動画をご覧ください。