思いっ切り振れ!
フルスイングだ!
と突然言われたとしても、バッターはなかなか出来ないことが多いです。実は、向かってくるボールに対してフルスイングすることは、想像以上に難しいことで、フルスイングに慣れていないとなかなか出来ません。
2017年の夏の甲子園では、個人としても大会通算としても本塁打数が歴代最高本数となり、ホームランの印象の強い大会になりました。ホームランが多く出た理由は色々あると思いますが、筆者が最も感じたのは「全選手フルスイング」です。ホームランを打った選手は、上位打線の選手だけではなく、下位打線も代打も満遍なくホームランが出たイメージがあり、ホームランを打った選手のほとんどがフルスイングだったように思えます。
やはり長打を放つためには、思いっ切り振ること、フルスイングすること、がまずは基本になるかもしれないと、この甲子園で学んだ気がします。
冒頭で話しした通り、フルスイングすることは想像以上に難しいアクションです。基本的にピッチャーはタイミングを外すように投げているので、その状況下でフルスイングをするのは、気持ちと技術の両方が備わっていないと出来ないプレーだと思います。
筆者的には、特に気持ちの方が重要だと思っており、
・空振りが怖い
・大振りすると怒られる
など、基本的にフルスイングに対して恐怖心があるのが、今までの日本野球だったと思いますが、最近の野球では時代の流れが変わって来ているように思えます。
動画は、長野県小諸商業高のバッティングです。フリーバッティング、ティーバッティングともにフルスイングを心がけており、特にフォロースルーの大きさが目立ちます。ここまでフルスイングされたら、ピッチャーもキャッチャー、そして野手全員が嫌な印象を与えるのは間違いないです。
チーム全体で、フルスイングで打つことを徹底されていると、空振りや大振りへの恐怖心はまず無くなるでしょう。フルスイングのOK、NGはチーム方針やチームポリシーに依存することが多いと感じてます。小諸商業の選手たちは、みんなフルスイングで気持ち良くスイングしている感じが伝わってきます。
ただ、気を付けないといけないのは、ただフルスイングするのではなく「正しいスイングでフルスイング」することが重要です。フルスイングするために、わざと大きく足を上げて、ヘッドが極端に下がったアップースイングになっては意味が無いです。自分の中で正しいバッティングフォームを固めた上で、そのフォームでフルスイングすることを心がけて練習すると良いです。
では、動画を見て、フルスイングしている選手たちを参考にしてみてください。