2023年9月W杯の日本代表メンバーが発表されました。前回大会に続き活躍が期待される松島幸太朗選手の足の速さは、ラグビーをやっている人にとって魅力的です。松島選手はラグビー強豪国の南アフリカ生まれ、幼少期からは日本で育ちました。桐蔭学園時代の2010年、全国大会準決勝にて100mの独走ランをしラグビー界に衝撃が走りました。
まずは松島選手のプレー動画をご覧ください。
松島幸太郎「サントリープレー集」Matsushima Kotarao Suntory Tribute
足が速い事もさることながら、ステップ技術も見逃せないポイントです。
今回は、松島選手の「ステップ」について最後に添付する動画を元に詳しく解説していきます。
「まっすぐ」だけでは抜けない
ATとDFの距離が近くなるまで、ボールキャリアーがまっすぐ走るケースが見受けられます。これでは、DFとの距離が近くなってしまいスペースを有効活用できません。
DFを抜くぞ!という気持ちを持って緩急や左右にフェイクをかける動きを入れるとDFが的を絞りづらくなります。
上体を「のせる」ステップ
まっすぐ走って行って、ただ右か左に交わす動きは方向転換であり、DFからすると付いていくのが簡単です。相手を交わすためには、ステップフットと言って自分の重心よりも外側に足を付く事によって切り返しを行う動作を入れる事が重要です。そうする事で、DFを行きたい方向と反対に誘導し、うまくかわす事が出来ます。
最初の練習としては、リズムステップのように、1、2、3のリズムで意識的に重心の外に足を置く練習も有効です。動作の習得は「意識化」から「無意識化」になって、初めて試合の場面でも使えるようになります。意識せずにステップが踏めるようになるまで練習してみましょう。
上体をしっかり載せること
ステップフットを踏んでも相手が騙されない場合、足だけのフェイントになっている可能性があります。まずは、相手に「抜かれる!」と思わせる事が必要で、DFの目線が行きやすくかつ動きが大きく見えやすい上半身もステップフットの方向へ動かし、体重を載せてみましょう。それに合わせて、DFが身体を傾けたらチャンス!反対へ切り替えしかわす事が出来ます。
それでは動画をご覧ください。