2023年より、野球メジャーリーグで試合時間を短縮するための「ピッチクロック」というピッチャーの投球時間を制限するルールが導入されました。平均時間3時間を超えるメジャーリーグでは、テレビ放送時間の問題や、観客の集中が続かないためファン離れに繋がる可能性を考えて導入されました。
そして、これは野球に限ったことではありません。実は卓球にも試合時間を短縮する「促進ルール」というものが存在するって知ってましたか?
早田ひな選手のようなドライブ主戦型と言われるラリーをする選手の場合は、1セット5分超で終了する事が多いです。
なぜこのようなルールが設けられるようになったのか、2022年世界卓球でキャプテンを務めた佐藤瞳選手のラリーをみてみましょう。
【凄すぎる】世界最高カットマン・佐藤瞳の脅威の粘りに女王・丁寧も苦笑い|卓球ジャパン!名場面
ご覧頂いた通り、カットマンの卓球は試合時間が長くかかる事が必須です。選手にとって真剣な闘いではありますが、大会運営とファン獲得に向けて試合時間短縮が必要なのだと感じて頂けるのではないかと思います。
今回は、この動画を元に「促進ルール」について解説していきます。
「促進ルール」
- サーブ権をもった人は13本以内にポイントを決めなければいけない
- レシーバーは13本目を返球できた時点で得点
- 通常2本交代のサーブが1本交代に
促進ルールが適用された時点から試合終了までは、全てこのルールが適用されます。
では、どのような時に促進ルールが適用になるかと言うと
1ゲームの中で10分経過、かつ合計点数18点未満
これが促進ルールが適用される条件です。この促進ルールがある事で、卓球にスピード感と心理戦が加わり、より観客を魅了するスポーツになりました。
プロスポーツは応援してくださる皆様がいるからこそ成り立っているもの。こうしたルールによって、より多くの方に楽しんでもらえる配慮も卓球が繁栄するために大切ですね。
それでは、前述した佐藤瞳選手の伝説の766回ラリーの動画をご覧ください。
【伝説の766回ラリー】ITTF認定 現代卓球世界最長ラリー 佐藤瞳 vs リー・ジエ|歴代名カットマンスーパープレー④|卓球ジャパン!