前回W杯の日本代表チームのキャプテンを務めたリーチマイケル選手。ニュージーランド出身、現在は東芝ブレイブルーパス東京に所属し活躍しています。持ち前の運動量と精神力で前回の日本チームを引っ張ったリーチマイケル選手は、今回のW杯でも要所で光るプレーを魅せてくれる事でしょう。
リーチマイケル選手の凄さの一つに、低い位置からのタックルがあります。膝がぶつかるなど怪我のリスクもある中、果敢に向かっていくタックルで前回大会の予選ではチーム上位のタックル数を誇りました。
今回は最後の動画を元に、タックルする際に低い姿勢を取る「ディップ」について詳しく解説していきます。
重心を使いわける
基本的に、重心が低いとヒットには強いが素早い相手の動きに対応が難しくなります。逆に重心が高いDFの場合は、ヒットには弱いが相手のステップに対応しやすいというメリットがあります。
そのため、ボールキャリアーと距離が遠い時は少し高めの姿勢で対応、ヒットが近くなったタイミングで姿勢を低くするディップという動きを行うというように、両者を使い分けます。
タイミングはパワーフット前
ディップの姿勢でよくありがちなのが、相手と距離があるのに重心を落として構える事です。これでは、相手のステップに対して速く反応する事が出来ません。
理想は、タックルに入る直前(パワーフットの前)に沈み、重心を低くしてヒットに備えます。低く沈み込む時は、屈伸のように自らしゃがむ動作より、膝の力を抜いて腰を落とす動きの方が早く低い体勢を作る事が出来ます。
タックルの一連の動作として
ディップは単独で考えるのではなく、タックルの一連の動作として考えて練習しましょう。
狭い歩幅でパドリングしながら相手に合わせていき、パワーフットの前にディップ、ヒット、その後、足を寄せていくチェイスフィートと言う流れの中で利用します。
強いタックルはチームに流れを引き寄せます。高いパフォーマンスが発揮出来るように動作を一つずつ丁寧に練習しましょう!
それでは動画をご覧ください。