「サイ・ヤング賞右腕」の実績を持ち、横浜DeNAベイスターズでもその実力を発揮しているトレバー・バウアー投手。彼の投げる球種の中で特に日本球界のバッターを押さえ込んでいるのが、落差の大きいナックルカーブです。カウントを整える時、そして決め球として三振を奪いにいく時。どちらでも有効なこの変化球。
ナックルカーブを習得することで、ピッチングの幅を広げることができます。今回はバウアー投手のナックルカーブの投げ方についてご紹介します。
圧力のかけやすい握り・リリースを模索する
変化球はその名の通り、ストレートとは異なる動きを持つ球種です。そのための重要なポイントは、ボールにどのように圧力をかけるかです。バウアー投手は、変化球を研究する中で、ナックルカーブのための最適な握りやリリース方法を模索してきました。
彼は、ボールの握り方やリリースの瞬間に、ボールにどのような圧力を加えるかを徹底的に研究。それにより、大きな落差を生み出す方法を見つけ出しました。
中指と親指をしっかり縫い目にかける
バウアー投手のナックルカーブの一つの秘密は、握りにあります。特に中指と親指をしっかりとボールの縫い目にかけることが大切です。これにより、ボールにかかる圧力が最適化され、大きな落差とバッターの見極めを困難にするキレを生み出すスピンを作り出します。
彼の握りは、ボールを半分に割るような感じで、ボールの中心をしっかりと捉え、スピンを強烈に与えることで大きな変化を生み出しています。
リリースは空手チョップのイメージ
バウアー投手のナックルカーブのもう一つの特徴は、リリースの際の手の動きです。彼は「空手チョップ」のようなイメージでボールをリリースすることで、ナックルカーブ特有の変化を出しています。この動きにより、ボールにかかるスピンが安定し、打者にとって予測困難な動きを持つナックルカーブを生み出すことができるのです。
トレバー・バウアー投手のナックルカーブは、その独特の握りとリリース、そして彼自身の研究によって生まれた変化球です。多くの打者を驚かせるその動きは、彼の技術と研究によるもの。今回の説明だけでは伝えきれない部分も多いでしょう。詳しくは動画を参考にして、その投げ方を詳しく学んでみてください。
How To Throw Trevor Bauer’s Curveball