2023年夏の甲子園が開幕し、日々熱い戦いが繰り広げられています。今年はどの高校が優勝するのか、目が離せません。
今年の甲子園で注目されている投手はこちら▼
仙台育英 湯田統真投手(181センチ・83キロ/右投右打)
仙台育英 髙橋煌稀投手(183センチ・85キロ/右投右打)
日大山形 菅井颯投手(183センチ・79キロ/右投左打)
専大松戸 平野大地投手 (181センチ・84キロ/右投右打)
沖縄尚学 東恩納蒼投手(172センチ・71キロ/右投左打)
その他にも注目されている選手は多く、甲子園での活躍が期待されます。
本記事では、注目選手の一人でもある沖縄尚学の東恩納蒼(ひがしおんなあおい)投手のピッチングについてご紹介します。東恩納投手は、最速145キロのストレートと多彩な変化球が武器で高校2年秋は59回を投げて49奪三振と圧巻のピッチングで相手チームを抑えました。
はじめに、東恩納投手の投球フォームをご覧ください。
『ドラフト何位?』沖縄尚学東恩納蒼投手のラストサマーPDG2023-2024
セットポジションからの始動
東恩納投手は、ランナーなしの場面でもワインドアップではなくセットポジションから投球します。セットポジションは、最初からプレートに対して軸足を平行にして振りかぶらずに投げる投球フォーム。体がブレにくくコントロールが安定するというメリットがあります。最初からボールを投げる方向に体が向いているため、体重移動をスムーズに行うことができ、制球力がアップする投げ方と言えるでしょう。
一方で、ワインドアップに比べる体のひねりが少なく、球速が落ちる傾向にあります。コントロールを重視したい選手にはセットポジションからの始動はおすすめです。
多彩な変化球
東恩納投手は、スライダー、チェンジアップ、カーブ、カットボール、ツーシームなど多くの変化球を投げられる器用なピッチャーです。ランナーが得点圏にいる場面では、ギアチェンジをして直球とスライダーを織り交ぜながら三振を取るシーンが甲子園でもありました。
東恩納投手は、失点0にこだわりをもっており、“ミスターゼロ”とも呼ばれています。今夏もどこまで0が積み上げられるのか楽しみです!
東恩納投手のピッチングフォームについてご紹介しました。ワインドアップで制球力が定まらない選手は、東恩納投手のように一度、セットポジションを取り入れてみることもおすすめです。