柔道の技で自ら引き込んで相手を自分の後方に投げる捨て身の技を知ってますか?名前を巴投げと言います。失敗してしまうと相手に大内刈りを合わせられて投げられたりしてしまいますが、成功すると一気に逆転できる捨て身の逆転技です。連絡技として腕十字固めにも移行することが可能です。
巴投げが得意な選手は世界選手権で2021年〜2023年まで金メダルを取った角田夏美選手です。
巴投げを使い過ぎてしまうと姿勢が悪くなってしまうのと、組み手にこだわらず、すぐに巴投げをかけてしまう癖がついてしまうので上達してから技に取り組むのをお勧めします。小さな選手が自分より大きな選手に仕掛けるのに特に効果的な投げ技です。今回は巴投げのやり方とポイントについて解説します。
組手の位置・巴投げのポイント
右同士で組む相四つ組手の場合、相手の襟と袖を持ちます。自分の右足は相手の足の間に踏み込みます。相手がバランスを崩したところで相手の帯の結び目に自分の右足の母指球を当てて倒れながら一気に後方に投げます。
相手の臍の位置や足の付け根に足をかけても相手に技を決めることができます。巴技を相手にかける時は、相手の動きに合わせて技をかけることが重要。自分が相手を押すと、相手も負けじと押し変えてくるので相手の体が前重心になった時に技を仕掛けると巴投げが決まりやすくなります。
いきなり巴投げを狙うのではなく背負い投げや小内刈りのフェイントをかけておくのも効果的です。
喧嘩四つでの巴投げ
自分が左組手、相手が右組手の喧嘩四つで組む場合、右回りに動くことが多くなります。その時に相手の動きに合わせて巴投げを仕掛けるのが効果的です。
相四つ組手の巴投げ
自分が左組、相手も左組の相四つ組手の場合も右回りに動きますので、投げる方向を変えます。自分の釣り手の位置も、引き手に持ち変えます。タイミングを見て相手に技を仕掛けましょう。
それでは上記のポイントを踏まえて実際に巴投げを掛けてみましょう。それでは動画をご覧ください!
【巴投】柔道チャンネル/少年よ!技をみがけ!~柔道上達への道~