バスケットボールにおいて、優れたパススキルはプレーをスムーズに進め、試合での成功に繋がります。特にトライアングルパスのテクニックは、相手ディフェンスを切り崩し、多様なオプションを作り出す効果があります。この練習によって、パスの確実性が増し、攻撃のバリエーションが増えるでしょう。
トライアングルパスとは
トライアングルパスとは、三人の選手がほぼ同じ距離を保ちながら、三角形を形成してパスを出し合う練習法です。この練習では、パス方向に対して走る動きと、パス方向とは反対に走る「パスラン」を組み合わせます。このようにして、実戦に近い形でパスの精度とタイミングを高めることができます。
トライアングルパスは多様性があり、攻撃パターンに多くの選択肢を与えることができるため、非常に実用的です。一方で、この練習はプレイヤー同士の位置関係やタイミングに高度な調整が必要です。そのため、チームとしての結束と連携が強化される効果もあります。
身体の横でパスを出す
多くのプレイヤーが正面からパスを出すことが多いですが、身体の横からパスを出す技術も非常に重要です。これによって、ディフェンダーが予測しづらく、効果的なパスが可能になります。
特に、ワンハンドチェストパスやバウンドパスをこの方法で練習すると、非常に多彩な攻撃が展開できます。また、パスを受ける際にはボール方向に前に出る(ミート)ことで、リズムを作り、成功確率を高めます。時間が限られている場合でも、片方の手での練習だけでも効果はあります。
相手がいるイメージで動く
実戦と同じように、相手ディフェンダーがいると仮定して練習を行うことが重要です。トライアングルパスを出す際には、常にディフェンスを交わす動きを意識しながらプレイします。これによって、練習がより実戦に近い状態になり、試合でのパフォーマンス向上に繋がります。
練習では「ぽぼっと(一瞬の無防備な瞬間)」でディフェンスを交わすことをイメージしながら、高い集中力でパスを出すことが求められます。
トライアングルパスの練習は、単にパスの確実性を高めるだけでなく、攻撃パターンに多様性をもたらします。さらに、ロールターンやノールックパスを組み合わせることで、さまざまなバリエーションで練習が可能です。これらの基本的ながらも効果的な練習法をマスターすることで、試合で一歩リードするための強力な武器を手に入れることができるでしょう。