明成高校(現在は仙台大学附属明成高等学校)は、2005年に設立された比較的新しいバスケットボール部を持つ学校です。しかし、その短い歴史に反して、特にNBAプレーヤー八村塁が在籍していた頃には、ウインターカップで3連覇という驚異的な成績を収めました。その後も2019年のインターハイでベスト16、ウインターカップでベスト8と、高いレベルのプレーを続けています。この記事では、八村塁も実践していたとされる明成高校の特訓ルーティーンについて紹介します。
八村塁の高校時代:ウインターカップ3連覇の裏側
明成高校での八村塁の高校時代は、まさにその学校のバスケットボール部が最も輝いていた期間でした。ウインターカップ3連覇という偉業は、彼の才能はもちろん、チームとしての緻密な練習と戦術によっても支えられていました。特に注目されたのは、そのトレーニングメソッドであり、それが今日の明成高校の成績にもつながっています。
まずは個人が動きの確認を行う:ドリブルとピボットの基礎
明成高校の練習ルーティンの一つに、「ドリブルのピボット」があります。これは、野球でいうところの「素振り」に相当します。プレーヤーはまず一人でフィールドに立ち、ドリブルとピボット、すなわち足を軸にして体を回転させる動作を行います。このシンプルながらも基本的な動きを反復練習することで、ボールハンドリングのスキルを高めるのです。
2人ペアで1on1を行う:実戦に即した動きの練習
一人での基礎練習が終わったら、次に2人ペアになって1on1の形式で練習を行います。ここでは、実際にボールを奪おうとする、または取られないようにするための動きを練習します。この1on1の練習が非常に効果的なのは、実戦で直面するであろう状況を模倣しながら、個々のスキルと戦術理解を深めることができるからです。
明成高校のバスケットボール部は短い歴史の中で多くの成果を上げており、それにはしっかりとしたトレーニングルーティーンが背景にあります。特にNBAプレーヤーである八村塁もこの練習方法でスキルを磨いたと言われています。基本動作の確認から始まり、次に2人ペアでの1on1練習を行うというメソッドは、個々のスキル向上はもちろん、チーム全体のパフォーマンス向上にも寄与しています。このような練習体制が、同校を一流のバスケットボール部に押し上げているのです。