バスケットボールの高校戦線で目立つ存在である福岡第一高校。特に、井手口孝監督のもとで数々のタイトルを獲得しています。福岡は高校バスケの王国とも言える土地で、過去10年で県勢が男子インターハイで5度も優勝しているほどです。この記事では、福岡第一高校がいかにしてディフェンスから速攻へとつなげる戦術を採用しているのか、その秘訣に迫ります。
福岡第一高校の紹介
福岡第一高校は高校バスケットボール界でその名を轟かせています。特に福岡県内でのインターハイ(全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会)優勝が多いだけでなく、2019年にはインターハイ・国体・ウインターカップの3大会で優勝を果たしました。
さらに、この高校は日本代表の河村勇輝選手が出身であり、彼は初の現役高校生Bリーガーとしても知られています。これだけの実績を誇る背景には、独自の戦術と厳しい練習があります。その一端をこの記事で解説します。
速攻に繋げるディフェンスの意識
福岡第一高校の特徴的な戦術は、マンツーマンディフェンスから速攻に繋げる点です。このために、パスは正面からではなく、身体の横から出せるように練習しています。また、左右反対の動きもそれぞれ練習することで、より多角的な攻撃が可能となります。
重要なのは、ワンハンドチェストパスやバウンドパスをうまく混ぜ、パスを受ける際にはボール方向にミート(前に出る)すること。そして何よりも、選手全員が一丸となって相手選手、そしてボールに向かう意識を持つことが求められます。
練習では1人1人の動きを細かく確認する
練習風景を見てみると、井手口監督が選手の動きを丁寧にチェックし、フィードバックを行っています。基礎練習で個々のスキルを高めた上で、実戦においては細かな動きまでチェックすることで、チーム内の連携に磨きをかけています。
井手口監督が掲げる『常に5人でボールを守ること』という方針は、このような徹底した練習によって選手たちに刻み込まれ、強力なディフェンスからの速攻という武器が生まれています。
福岡第一高校のバスケットボールチームは、独自の戦術と厳しい練習によって、数々のタイトルを獲得しています。特に、マンツーマンディフェンスから速攻に繋げる戦術は非常に効果的で、その裏には井手口監督の徹底した指導があります。動画などでその練習風景を参考にすることで、この強固なチーム作りと連携が如何に作られるかが理解できるでしょう。ぜひ、この「マンツーマンディフェンスからの速攻」のパターンの作り方を学び取ってみてください。