他のスポーツに比べて、重さがある選手とぶつかりながらも怪我のないようにする事は、とても難しい課題です。各選手、自分の足りない所を補いつつ、選手としての能力を上げるために個別・チームにてトレーニングをしています。
今回は、ラグビー日本代表チームの選手が行っているトレーニングについて最後の動画をもとに解説していきます。
持久力を測るYoYoテスト
電子音とともに、走り続ける選手。これはYoYoテストを行っている所です。(動画0:25~)
YoYoテストは、主に3種類の持久力を測定する方法で、世界中で実施されている持久力テストです。測定に要する持ち物は簡単なものが多く、短時間で多人数を同時にテストを行う事が出来るため、日本国内でも広く導入されています。
シャトルランと何が変わる?
一般的に、シャトルランの場合はスタートの合図とともに休息を挟まずに走り続けます。そのため、切り返しの能力などを見る事が可能です。
同じ20mの距離ですが、YoYoテストは20mを往復後、5秒または10秒のレストを挟んで繰り返すため休息の有無が異なります。
YoYoテストのやり方
シグナル音に合わせて20mの往復走を繰り返す、シャトルラン形式の持久力測定です。
レベルが上がるにつれてシグナル音の間隔が短くなっていき、音に遅れることなくゴールできた回数で評価します。合計で2回のシグナル(行き1回、帰り1回)に間に合わなかった時点で終了となります。
余談ですが、最近は審判の持久力テストとしても使われる事が多いそうです。サッカーの審判員の各級の回数基準は以下です。
- ●3級昇格の体力テスト基準:16回
- ●2級審判員:25〜50回(カテゴリーで区分が異なる)
- ●1級審判員:50回以上
レスト時間によっても競技特性を考えて応用可能です。ラグビーのような激しくダッシュして止まってを繰り返す競技には10秒レストが良さそうですね。
ぜひ日本代表チームも使っているYoYoテストを、チームの持久力の向上の目安に使ってみてください。それでは動画をご覧ください。