いよいよプロ野球もクライマックスシリーズに向けて、各リーグで熱い戦いが続いています。現在、セ･リーグ首位の阪神タイガース。12球団の中でも特に投手層が厚く、現時点(2023年9月10日)のチームの失点数は371点とリーグ内で最も少ない数字となっています。

本記事では、阪神タイガースのクローザー岩崎優投手の投げ方についてご紹介します。岩崎投手は、国士舘大学卒業後、ドラフト6位で阪神タイガースに入団、左投げ左打ちの抑えに起用される投手です。現在のセーブ数は、31とセ･リーグ首位に位置しています。

はじめに岩崎投手の投球フォームをご覧ください。

【虎の守護神】岩崎優 ピンチを招いてもコントロールを間違えない『それが守護神』

ボールの出所が見えにくい投球フォーム

岩崎選手の投球フォームは非常に柔らかく、ボールの出所が見づらいという特徴があります。ボールの出所が見えにくいフォームは、バッターがボールを認識するのが遅くなり、タイミングを合わせづらくなるというメリットがあります。

メジャーでは、ボールの出所が見えにくい投手のことは、スモーキーと呼ばれています。ソフトバンクの和田投手も同じような特徴を持っており、長年活躍している投手の一人です。

緩急を使った組み立てのピッチングで打者を打ち取る

岩崎投手が投げる球種は、ストレート・スライダー・フォーク・チェンジアップで、ストレートとスライダーを中心に組み立て、チェンジアップで決めに行くというピッチングスタイル。

ストレートは、平均球速は140km/h台中盤ですが、スピンが効いていることで体感速度は150km/hを超えると言われています。岩崎投手のストレートは通称「ライジングストレート」と言われており、スピン量がとても多いため、打者は球速以上のスピードを感じます。

回転数の多いストレートに加え、大きく曲がるスライダーも大きな武器です。カウントを稼ぐだけではなく、決め球としてもスライダーを活用し、打者を打ち取っているのです。

岩崎投手はその他にも、ステップ幅が広く柔軟性を活かしていることも特徴の1つです。柔軟性とコントロールの良さ、球持ちの良い投球フォームでセーブ数を積み上げており、今後の活躍も期待されています。

クライマックスシリーズに向けてプロ野球も注目しましょう！