最も基本的な泳ぎ方であるクロール。同じクロールでも、すごく楽に泳いでいる人もいれば、水しぶきを立ててバタバタ泳いでいる人もいますよね。泳ぐならきれいにかっこよく、そして楽に泳ぎたいですよね?
でも、どうすれば楽に泳げるのでしょうか。スクールに通うのも勇気がいるし時間も確保も難しい・・・そう思っている方のために、今回は楽なクロールの腕の回し方について、リカバリーから入水までに焦点を絞って解説します。
ローリングをしっかり行う
動画1:57〜からローリングができていない悪い例が、3:01〜からはローリングができている良い例が流れます。この2つを見比べてみましょう。
ローリングとは、腕をかく時に、腕だけでかくのではなく、上半身全体を捻るように左右に傾ける動作のことを言います。
ローリングができていないと、リカバリーの際、腕が水面スレスレを通ります。手が頭から大きく外に離れたラインを通り、水に腕を引きずっているような格好になります。これでは水の抵抗が大きくなるうえに、肩回りがかなり疲れてしまいます。
肩を楽に回すためにはローリングが有効です!
映像で見ると分かりやすいのですが、ローリングがしっかりできると、リカバリーの際、まずは肩が水面に出てきます。そしてその後腕が上がってくるという順です。そうすることで、肩を楽に回すことができ、体の中心ラインに近いところで腕を回すことが可能です。
特に肩周りが硬い方はローリングを今一度意識してみてください!
リカバリーの時の指の向きは親指が上
リカバリーの時、指・手のひらはどこを向いていますか?肩から先、特に前腕や手のひらがどの方向を向いているかで、肩の回しやすさが変わります。
水をプッシュした直後は自然と小指が天井方向、手のひらが内側を向いていると思います。しかし、そのままの向きでリカバリーをしようと思うと、肩が非常に窮屈で動かしづらくなってしまうんです。
そうならないために、プッシュ動作の後、まずは親指を天井方向に向け、手のひらが外側を向いたポジションを作ってから腕を回すように意識してみて下さい。
肘を上げて入水は指先から
リカバリーの時に肘が下がってしまうと、手のひら全体で入水してしまい、手をかくたびにブレーキをかけてしまうことになります。
リカバリーの時に肘を高く上げると、高い位置から入水させることになります。この角度があると、手のひら全体ではなく、指先から入水することが可能です!
前述したローリング、指の向きを意識すれば、リカバリーの時に肘を高い位置に持ってくることができますので、前述した2つのポイントからこの入水まで意識して練習してみてください!
少しの違いでも積み重ねると大きな違いになります。1つずつ確認しながら、フォームを見直して、より楽な泳ぎ方を追求していきましょう!