ランナーが感じる膝の痛み。
いわゆるランナー膝には、腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)や鵞足炎(がそくえん)というものがあります。
走ったり、屈伸したりする動作の時に膝が痛む方のために、効果的なテーピング方法をご紹介します。
ランナー膝とは?
腸脛靭帯炎や鵞足炎など、膝周辺の痛みを引き起こす障害は、意外と多くのランナーが経験しており、筆者もその一人です。
一度発症するとなかなか完治せず、良くなったり悪くなったりを繰り返し、非常に悩ましい障害です。
走行フォームの癖や膝関節の変形等の身体的原因のほか、硬い路面や下り坂、シューズなど外的要因も負担となっていることが考えられます。
発症率が高くて長引く厄介なランナー膝。
予防や早期回復のためにも、自分自身でできる対処方法を知っておくと安心です。
<用意するもの>
キネシオテープ30cm×2本
(足の長さに個人差がありますので、膝から太腿付け根くらいの長さが目安です)
<貼り方>
膝のお皿と、その下にある少し出っ張った骨がテーピングを貼る際の目安となります。
・足を伸ばして座ります。膝の下にクッションなどを充て、軽く曲げた状態にします。
・膝下の骨から、お皿の内側にテープを添わせながら、そのまま太腿上の中央部にかけて貼っていきます。
太腿上の中央部とは、膝のお皿の中心から上に引いた直線を超えるくらいの位置です。
・2枚目のテープは、1枚目のテープに少し重ねて、膝下の骨から太腿の外側へ向かって貼っていきます。
できるだけ太腿外側の上部まで貼りましょう。
・テープを貼った状態で膝の屈伸を行います。少しつっぱり感があるくらいで丁度良いです。
ポイント
・できるだけ身体(体幹)に近い太もも上部まで貼ること。
・貼り始めと最後は、引っ張らずに貼りましょう。引っ張りすぎるとかぶれの原因になります。
下記にわかりやすい動画がありますので、ぜひご覧ください。
動画引用元:日本一簡単なテーピング!膝痛編(マラソン、サッカー、バスケ等)
障害が発症した際は医療機関で治療を受けるなど、休養し安静にすることが望ましいですが、発症してすぐに自分で出来るケアは、早期回復が期待できますね。
【参考サイト】
腸脛靭帯炎とは(症状・原因・治療)