今回は、貪欲に次の塁を狙う走塁についてご紹介します。
強いチームのランナーは常に先の塁を狙っています。何があるかわからないスポーツだからこそ、気を抜いてはいけませんね。まず始めに、広島カープの菊池涼介選手の走塁をご覧ください。
動画引用元:カープ 菊池涼介 規格外な走塁 広島東洋カープ
菊池選手が1塁ランナー、サードファウルフライでタッチアップし、2塁でセーフになった走塁は、個人的に走塁の見本だと思いました。(0:30あたりの場面)
三塁手はこの時、タッチアップがあることを頭に入れておらず捕球体勢も崩れていました。菊地選手は、ファウルフライが上がった瞬間にタッチアップ姿勢をとっていたと推測できます。常にスタートを切れる準備があったからこそ、進塁できたのではないでしょうか。
先の塁を狙った走塁をチームで徹底していくことは、ランナーの動きを予測するという守備の上達にも繋がります。無駄な失点、進塁を許すことはミスの連鎖へと発展してしまうこともあります。だからこそ、練習の時から貪欲な走塁が必要なのだと思います。
走塁は動画をご覧の通り、咄嗟の判断が必要です。指示されてから動くのでは遅いので、選手一人一人が練習の時から守備の不意を突く走塁をしていくことが大切です。
繰り返し練習を行うことで、守備と走塁の相乗効果が期待できますし、試合で想定外のことが起きると、誰でも焦ってしまいますよね。焦りの予防策としても攻めの走塁は効果があると思います。
積極的な走塁は、暴走と紙一重ということもありますが、選手がアウトになってしまった時に叱責をしてしまうと、消極的な走塁になってしまうことがあります。
個人的にも、指導者に怒られてしまい攻めの走塁に躊躇してしまったことがありました。
積極的な走塁をチームとして目指すのであれば、指導者の多少の寛容さも必要ではないでしょうか。指導者としての腕の見せどころだと思います。