捕手出身の筆者は、これまで数多くの投手のボールを受けて来ましたが、シュート回転する投手は本当に多い、という印象があります。
シュート回転というのは、悪いことだけではなく、メリットも多くあると個人的には思っております。
今まで受けて来た中で、シュート回転を良しとする投手は「打者の近くで曲がる」シュート回転投手は、個人的には良しとしたいです。シュートの曲がりが早いと、ボールを見極めが早く打たれる可能性も高いですが、打者の近くで曲がる場合は、打者の見極めが難しく、詰まったり、見逃すことが多くなります。このようなシュートは有効です。
あともう一つは、シュート回転投手は基本、ボールに勢いがあり、球の速い投手に起こりやすいと思っておりますが、稀にボールが遅い投手にもシュート回転投手は存在します。そんなボールが遅い投手にありがちなのが「シュートしながら落ちる」というナチュラルシンカーを投げる投手です。このような投手も非常に有効だと思っています。
しかし、あくまで個人的な感覚ですが、シュート回転投手は、肩に痛みを抱えている投手が多いように思えます。打者の近くで曲がったり、シュートしながら落ちたりするナチュラルシュートで有効ではあるものの、そもそも怪我をしては全く意味が無いのです。怪我を防ぐことがまず第一であると考えたいですね。
シュート回転になってしまう原因は様々ありますが、
(5-2)腕が遅れて出ている
腕が遅れて出ている選手は、トップを作れていないことが多いです。また、トップが作れていて、自分では正しいフォームで投げれていると認識していることが多いです。 こういった選手には、トップを通常よりもワンテンポ早く上げる練習をすることをオススメします。トップを早く作ることで、遠回りしていた腕が綺麗に出るようになることもあります。 自分自身の感覚と、実際の動作にズレが生じていることがありますので、そこを直すだけでシュート回転が直るケースもありますので、是非試してみてください。
元東京ヤクルトスワローズの加藤幹典氏は、実体験から以上のように記載しております。より詳しくシュート回転について記載されていますので、引用先をぜひご覧ください。
最後に、今回紹介する動画は、桑田真澄氏が語るシュート回転の原因です。右投手であれば右肩の上がり下がりに関係があるとのことです。
では動画をご覧ください。
動画引用元:間違った解釈 シュート回転