2023年4月12日に今季初登板で先発のマウンドに上がり、7回までパーフェクトピッチングを披露した村上頌樹投手。5月9日のヤクルト戦でサンタナ選手にホームランを浴びるまで、開幕からの無失点イニング記録を伸ばし、セリーグタイ記録に並びました。
以下の動画は4月12日の巨人戦での好投の動画です。是非ご覧ください。
ルーキーイヤーの2021年のシーズンは、一軍のマウンドで2試合登板しましたが、防御率16.88という思わしくない結果となりました。昨季は二軍で2年連続の最優秀防御率と最高勝率を獲得しましたが、一軍のマウンドに上がれずにシーズンが終了しています。
昨季まで一軍の壁を越えられなかった右腕が今季急成長を遂げた理由は「胸の開きの我慢」と「踏み出し足の力強さ」だと本人は語っています。
胸の開きが早いと肘が下がってしまい、手だけで投げるフォームになってしまう。手だけで投げるとリリースポイントが安定しないため、コントロールが乱れてしまいます。胸の開きが早いという自覚がない選手でも、コントロールのばらつきがある場合は胸の開きが早い可能性が大いにあるでしょう。本記事では、「胸の開きの我慢」を身につける練習を紹介したいと思います。
ピッチングのやり方
はじめに、キャッチボールをする際に投げる用のボールともう一つボールを用意しましょう。
1.グローブの中にボールを入れる
2.おなかあたりにグローブを置いてボールを落とさないように投げる
上記2点のみで比較的簡単です。
ポイント
ピッチングを行う時は無理に体を開くのを抑えようとするのではなく、ボールが落ちないように意識して取り組みましょう。投球するとき、必ず体は開きます。開いてはいけないという意識を持たず「開くのを遅らせる」という意識を持つことが大切です。
幼少期〜小学生のときに手だけで投げる癖がついてしまうと、体が成長したりボールが軟式から硬式に変わったりしたときに肘への負荷が大きくなり、怪我に繋がる危険性があります。また、肘の怪我は野球人生を大きく左右してしまうため、正しいフォームで投げることが大切です。
幼い頃から体を開かないフォームを身につけられると、フォームの修正をせずに野球を楽しめます。野球歴を重ねている選手も胸の開きを抑えられるようになると、怪我の防止やパフォーマンスの向上にプラスの影響を与えてくれるでしょう。
細かい練習の様子は以下の動画からご覧ください。
また、投球練習は動画を見るだけではなく書籍などを読んで手順を学ぶとより早く習得できます。以下の書籍も参考にするのがおすすめです。