2016年まで石川県の強豪校「金沢学院」の監督は、西武、阪神、ヤクルトで活躍された金森栄治監督でした。デットボールの時に大声を出すことで有名だった選手ですよね。引退後はコーチとして和田選手、井口選手、城島選手等、数々の名打者を輩出した打撃コーチとしての手腕もピカイチの監督です。
そんな金沢学院が実践している7種類のティーバッティングは以下の練習になります。
①スタンドティー
自分の立ち位置を変えて、打つポイントを変えながら行う練習です。オススメは極端にボールに近づいてインコースを打つ練習が良いとのことです。
②スタンドティー(ウォーキング&バックステップ編)
スムーズな体重移動のコツを身に付けるために行う練習です。前に歩くティーバッティングはありますが、後ろに歩いて行うティーバッティングは珍しいです。
③正面からのトス(トスマシーンを使用)
緩いボールを打つことにより、体重をしっかりと軸足にためつつ、ボールを身体の近くまで呼び込む感覚を養うのに最適な練習です。身体が突っ込みがちな選手にオススメです。
④斜めからのトス
トスを上げる人は、トスの軌道が少しでも正面からの軌道に近づくよう、右打者には右手で、左打者には左手でトスを上げて行う練習です。バッターとトスを上げる人との距離が近いので、柔らかいボールを使って行うと安全だと思います。
⑤横からのトス
空間に浮かせるようなイメージでそっとトスを上げてあげます。バッターが打つポイントをトス側が自由にコントロールできる点がこの練習の大きなメリットと言えます。
⑥背中側からのトス
トス側はバッターの背中側からトスを上げます。バットを内側から出して、ボールの内側を叩くコツを身に付けるのに有効な練習です。筆者個人的には、最もオススメの練習の一つです。センター方向や逆方向へ強い打球を打つためには、体重を残しタメがある状態を作らないといけないですが、この練習だとタメをしやすくなり、しっかりと逆方向へ打つことができます。タメを作ることが苦手な選手や逆方向へ強い打球を打ちたい選手にオススメです。
⑦真後ろからのトス
バッターの後ろからトスを上げて打つ練習です。外側からバットを出すとセンター方向に打ち返せないので、内側からバットを出すコツを覚えることができます。
以上7つのティーバッティングでした。詳細は動画を参考にぜひ実践してみてください。どのティーバッティングも良い練習方法だと思います。