他のスポーツに比べて、体が大きく体重も重い選手の運動量を上げ、且つ怪我がないように維持する事は非常に難しいことです。各選手が自分自身に足りない部分を補うための個別練習をしながら、チームとしてもパフォーマンスを上げるために日々トレーニングに励んでいます。
では、具体的にどのようなことを心がけているのでしょうか。今回は、ラグビー日本代表チームが遠征の時に行っていることについて末尾の動画をもとに解説していきます。
長距離の移動で身体が固まる
日本からヨーロッパへ飛行機で向かい、トランジットも含めて約24時間の移動となることも多いラグビー日本代表チーム。各選手が自由に散歩したりしながら、時差ボケや身体を調整します。
李承信選手は、飛行機で身体が固まったのでとストレッチやボールを使って入念にほぐしていました。
練習後なのか、アクティブレストとしてバスケットボールやビーチバレーを行う姿も見られました。動きながら疲労を抜き、専門種目以外の事をやることでリフレッシュを図ります。
試合前の食事は4時間前
試合当日に食べるものとして、すぐにエネルギーとなる炭水化物を中心に栄養補給を行います。消化しやすく、油の少ないものを中心にキックオフ4時間前に摂ります。
激しく動く試合の日は、特にエネルギーが枯渇しないように注意し、ゼリー飲料やバナナなどを試合1時間前までに済ませるようにして、30分前には糖質含有のイオン飲料で水分・塩分をこまめに摂取するようにしているそうです。
イタリア戦を振り返って
2023年8月、W杯の前哨戦として臨んだイタリア戦、21対42で負けてしまった日本チーム。
主将を務める姫野選手は、試合後にチームメイトに向けてこのように伝えています。
「今日は結果が出なかったけど、下向くのは無し、クヨクヨするのも無し。今からエベレストのてっぺん登りに行くんだから下を向いたらダメ。来週良い準備をしてW杯に臨もう」
本番前の前哨戦として挑んだイタリア戦で負けてしまった日本チームですが、ここから次に繋がるヒントを掴んで本番での飛躍に繋がることを期待したいですね!
それでは動画をご覧ください。