柔道の反則行為をご存知ですか?名前を「指導」と言います。指導とは、柔道の試合を行う上での反則判定です。反則は、試合に消極的な選手、技を妨げるような動き、相手に怪我や事故を加えるような技や動作、柔道精神に反するような言動に与えられます。
程度の軽い方から「指導」「注意」「警告」「反則負け」が告げられます。初心者の方や未経験者は指導がわからないことが多いと思います。今のルールをしっかり理解して柔道を楽しみましょう。今回は前回の柔道の指導について解説①に続き、柔道の指導について解説していきます。
握り・組み手を切る(離させる)動作
握る動作:指導の対象
- 指を組み合う行為(片手・両手)
- 防御のために袖口を絞る行為
- 握らせないように襟を隠す行為
組み手を切る動作:指導の対象
- 腕や手を叩いて切る動作※攻撃に繋げれば指導にならない
- 片手でも両手でも組み手を切って離れて逃げる動作※攻撃に繋げれば指導にならない
- 指の関節を取りながら捻る行為
- 足を使って組み手を切ること
攻撃を仕掛けない、場外
指導の対象
- 組み合ってても攻撃をしない、よくある指導
- 技を掛けるふりをしながらも投げる意思がない行為、組まずにかけたりバランスが崩れない技をかけ続ける行為
- 極端に腰を引いた防御姿勢
- 相手を上から押さえつけてわざと腰を曲げさせる行為
- 相手の両足に間に片足を入れたままの状態で引っ掛けるだけで技をかけない場合
- 相手の腕の下をくぐり抜ける(首抜き)※攻撃に繋げれば指導にならない
場外に出る・場外に出す:指導の対象
- 両足が場外に出る
- 場外に押し出す行為
わざと道衣を乱す:指導の対象
- 自分の道衣を出す
- 相手の道衣を出す
※組手の中で乱れるのは問題ありません、道衣が乱れたら速やかに直しましょう。