皆さんはどの部位の筋トレがお好みですか?男性は胸や腕など、上半身のトレーニングを多く取り入れている方が多いように感じます。
脚トレはほぼ全身運動なうえに、筋肉が大きいためかなり重いものを扱うこともあって、他の部位に比べるとハードであることは否めません。しかし、脚トレは上半身をしっかり鍛えたい方にとっても必要となるトレーニングです。下半身を鍛えることで上半身のトレーニングの質も上がるんです!今回は脚トレの重要性について解説します。
上半身のトレーニングの質を上げるのは体幹
上半身のトレーニングには体幹の安定が不可欠です。
例えば、サイドレイズをするにしても、体幹部が安定しないと体がブレやすくなり、重量が上げられないどころか、狙っている三角筋への効きも悪くなります。特に回数を重ねて疲れてくると、さらにブレて背中をメインで使ったトレーニングになりかねません。
腕や肩のトレーニングとは言え、安定した体幹があるのとないのとでは、トレーニング効果が大きく変わってきます。
安定した体幹を作るためには腹圧が重要
では、安定した体幹を作るためにはどうすればよいのでしょうか?
キーワードは「腹圧」です。
お腹部分には背面に背骨があるだけで、前面の肋骨と骨盤の間、お腹部分に骨はありません。つまり、ここは筋肉(腹筋群)で支えています。
前・横は腹筋群、後ろは背筋群、上は横隔膜、下は骨盤底筋群で囲まれたスペースを腹腔と言い、腹腔の中の圧力を腹腔内圧と呼びます。これがいわゆる「腹圧」です。
息を吸ってから止めた状態、つまり腹圧が高い状態で背中を丸めようとするとどこかで制限がかかります。一方、息を吐きながら行うと、腹圧が下がるため背中が丸めやすくなるのが分かると思います。
このように、腹圧は体が前に倒れるのを止める働きがあります。背筋群とあわせて、前と後ろから体を支えることができると非常に安定します。そうすると、関節の不安定感もなくなり、怪我のリスクも減らすことができます。
腹圧を高めて且つ使えるようになるためには脚トレ!
そして、その腹圧を上げ、且つ使えるようにしてくれるのが脚トレです!
例えばバーベルをかついだスクワットだと、バーベルが体を前に潰そうとしているトレーニングになるのが分かりますか?それに対し、潰れないように腹圧を高め、背筋にも力を入れ、体幹を安定させています。
つまり、脚のパワーアップはもちろんですが、それだけでなく、腹圧を使うテクニックを身に着け、腹圧自体の強さを上げるトレーニングでもあるというわけです。
脚の筋肉が増えれば土台がしっかりします。そして、そのうえにある体幹も腹圧を高めることで安定します。脚から体幹までが完璧に安定することで、上半身のトレーニングがより一層安定し、重量を扱えるうえに追い込んでも負荷が逃げないトレーニングを行うことができるようになります。そのうえ、怪我もしにくい!いいことだらけですね!
いかがでしょうか?脚トレへのモチベーションは上がりましたか?せっかくトレーニングをするのであれば、効率よく行いましょう!