トレーニングをするようになると「アミノ酸スコア」という言葉を頻繁に聞くことがあると思います。今回はトレーニーの基礎栄養学ということでアミノ酸スコアとPDCAAS(タンパク質消化吸収率補正アミノ酸スコア)について説明していきます。
アミノ酸スコアとは?
アミノ酸スコアというのは何を意味するかというと、人体の構成するアミノ酸は9つの必須アミノ酸、11の非必須アミノ酸があります。必須アミノ酸は体内で合成できないので摂取しなければなりません。
どちらが大事かというと身体を作るためには両方とも重要で、必須アミノ酸は人体を構成する上で9つがバランス良く入っていないと材料不足として問題になります。アミノ酸がいくつもくっついてタンパク質になりますが、特定のアミノ酸が少ないとタンパク質を作れなくなります。
例えば、すごく多いアミノ酸とすごく少ないアミノ酸があると、少ない方に引っ張られてしまいます。なのでそうならないようにアミノ酸バランスが優れたものを摂りましょう、というのがアミノ酸スコアの考え方です。アミノ酸スコア100というのは人体を構成するために必要なアミノ酸を兼ね備えているということです。
タンパク質食材におけるアミノ酸スコアの違い
皆さんがよく口にするタンパク質食材は何かというと、肉類、魚介類、乳製品、卵、大豆類、プロテインパウダーといったものになります。基本的に肉類、魚、乳製品、卵、大豆類はアミノ酸スコアは100になります。貝類や白米はタンパク質が含まれていますが、アミノ酸スコアが100ではないので色々なタンパク質食材を組み合わせるのが大切です。
PDCAASとは?
PDCAAS(タンパク質消化吸収率補正アミノ酸スコア)というのは、アミノ酸のバランスだけでなく体内で消化吸収されて利用されるというところまで考えて算出されているものです。
分離大豆タンパク、乳タンパク(ホエイ、カゼイン)はPDCAASは1.0と最強です。牛肉など普通の食べ物から食べると0.92と体内での利用率は下がります。となるとパウダーで生成されたものは純度が高く、体内での利用率も高いということがいえます。
アミノ酸スコアでは固形物も100ですが、PDCAASまで考えるとプロテインパウダーの類いは活用しないのは勿体無いと思います。
タンパク質だから良しとしている食材もアミノ酸スコアの違いがあるので、一度見直してみるといいかもしれません。プロテインパウダーをベースとしているトップビルダーもいるので筋肥大という面では実証されているので、各々の生活リズム、タイミングによって上手く活用してみましょう。
参照元:【プロテインが最強?】タンパク質食材におけるアミノ酸スコアとPDCAASの違い【新・バズーカ岡田チャンネル】 #バズーカ岡田