■課題・要望
・体が開きやすい
・タイミングを外されても強い打球を打ちたい
今回は「ツイスト打法」について紹介します。
ツイスト打法と言えば、巨人で活躍した阿部慎之助選手が実際にやっていた打法として注目されていました。ツイスト打法は、打つ瞬間に、腰を逆回転させるような意識、もしくは実際に逆回転させて打つ方法のことです。
ツイスト打法の利点は、
・体の開きを防ぐ
・腰が固定されヘッドスピードが増す
・タイミングを外されてもバランスが崩されにくい
・ミートポイントが長くなる
と、良い利点が多くあります。
ただし、もう既に分かっている方も多いと思いますが、ツイスト打法は非常に難しい打法です。正直、習得できるのはごくわずかな選手のみではないでしょうか。今回、筆者が伝えたいのは、”ツイスト打法を練習する阿部選手の2種類のティーバッティング”を是非やっていただきたいと思ってます。これは、どんな打ち方でも対応できる素晴らしい練習です。
まずは、阿部選手の素晴らしいツイスト打法を見ましょう。
動画引用元:ジャイアンツ 阿部のバッティングフォーム
さてさて、その2種類のティーバッティングですが、
・軸足浮かせ打ち
・下半身固定打ち
名前は筆者が勝手に命名しましたが、この2種類のティーバッティングを阿部選手は実際にやってます。
↑これが「軸足浮かせ打ち」ですが、ミートの瞬間に軸足を上げて打ちます。これは、全体重をボールに乗せる練習で、ツイスト打法のように前に向かう体重移動が難しい打法においては、適した練習と言えます。
ちなみに、体重は後ろに残せ、とよく指導されると思いますが、メジャーでは全体重を前にぶつけるために軸足を浮かせてバッティングをする選手もいます。なんでも、固定概念や全選手に同じ指導をやってはいけないですね。その選手に合わせた練習が必要ですね。
続いて「下半身固定打ち」ですが、その名の通り下半身を回転させず固定してスイングする練習です。
下半身を固定することで、体の開きを抑えることができ、ヘッドスピードを意識して練習することができます。最近では多くの高校球児がこの練習を取り入れ、体の開き矯正に役立っているようです。
ツイスト打法を習得するのは非常に難しいですが、習得にいたるまでの阿部選手の練習方法が素晴らしいです。ぜひ、みなさんもやってみてください。