長距離ランナーに発症しやすいランナーズニー(腸脛靱帯炎)。
オーバーユースなどが要因とされていますが、ランニングフォームの改善が発症の予防につながります。
フォーム改善のために鍛えるべき筋肉の一つが中臀筋。詳しく解説していきます!
ランナーズニーとは?
「ランナーズニー」とは別名「腸脛靭帯炎」といいます。
長距離ランナーに起こりやすい怪我といわれており、膝の外側に痛みが生じます。
軽度の状態では、走り出すと徐々に痛みが増していく症状が出ますが、重度になってくると痛みが強くなり、膝の曲げ伸ばしが難しくなってきます。
要因はオーバーユースやアップ不足など様々ですが、走るフォームが崩れていることも要因の一つです。
中臀筋を鍛えてフォームを正す
ランナーズニーになりやすい人の走り方の特徴は、足が着地した瞬間に重心が外に流れやすいという点です。
つまり、接地時に膝のラインが外に流れ、骨盤から延びる「腸脛靭帯」が伸びて膝への負担が大きくなります。
この崩れたフォームを正し、重心を適切な位置になるようにコントロールするには、骨盤と大腿骨を繋ぐ中臀筋をしっかり鍛えることが重要です。
中臀筋のトレーニング方法
中臀筋を鍛えるためのトレーニングは何種類かありますが、今回ご紹介するのはサイドレッグレイズというトレーニングです。
トレーニングの動きは単純です。
立位で軸をしっかりと伸ばし、臀部を意識して足を横に動かすというものです。しかし、フォームを正しくして行わなければ、効果が薄くなってしまいます。
ポイントは2点です。
- 姿勢を正す(内転筋を意識して軸を真っ直ぐに、骨盤を立てる)
- 股関節の可動域のみで動かす
軸が崩れると、骨盤が後傾したり左右に傾いたりして、股関節の可動域のみでの動きが出来ません。
最初のうちは、鏡を見ながら行うと良いかもしれません。
中臀筋を鍛えれば、ランナーズニーを防げるだけでなく、走り方も安定し、楽に走ることができるようになります。
どこでも手軽にできる鍛え方なので、ぜひ試してみてください。