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打撃練習 石川昂弥 確実性を高めるすり足バッティング(すり足打法)

打撃練習 石川昂弥 確実性を高めるすり足バッティング(すり足打法)

今回紹介する動画は、平成最初と最後のセンバツ高校野球大会で優勝を果たした
元東邦高校の石川昂弥選手(現中日ドラゴンズ)のバッティングシーンです。
2019年センバツ高校野球大会の石川選手は、5試合連続で先発出場。
決勝戦においては、3番ピッチャーで出場し3安打完封、打撃ではホームラン2本と大活躍でした。
今後、二刀流としても目が離せない選手です。夏の甲子園もドラフトも楽しみな選手です。

石川選手のような3番打者はマルチなバッターが多く、打率の良いバッターが一般的に多く見られます。
つまり、相手投手に対しての対応力が高いバッターが多いと思います。

打率を良くするためには、「素早い対応力」が必要です。
私は「すり足打法」が鍵だと考えます。
石川選手もこの「すり足打法」を取り入れている選手の一人です。

すり足打法とは、石川選手はもちろんのこと、プロ野球選手では中田翔選手
メジャーの大谷翔平選手も用いていることで知られ、
テイクバックの際に足を地面から上げない打法のことを指します。

テイクバックの際に下半身の重心移動があまりないので、長打を放つパワーは期待できないのですが、
メリットも多くあります。それは、

・目線がブレない
・タイミングが取りやすい

主にこの2つが大きなメリットだと考えます。

目線がブレないということは足を上げるフォームに比べてボールを確実に捉えやすくなります。
空振りは少なくなることはもちろん、ボールの上っ面を叩くことも減ります。そして変化球への対応も期待できます。
つまりミート力向上につながるので、2ストライクと追い込まれた際に活用する選手も多く見られます。

私はソフトボール出身ということもあり、野球でもすり足打法を用いていました。
1番バッターだったため、出塁や相手投手に球数を多く投げさせることが求められましたが、
すり足打法を用いたことで三振することが少なくなり、出塁率を上げることができました。

動画を見てみると分かりますが、足の動きは少し独特ではありますが石川選手のスイングは非常にシンプルで、
インパクトまでは非常にコンパクトではあるもののフォロースルーは大きいスイングです。
無駄の無い理想系に近いスイングをしているように思えます。
また2ストライクに追い込まれてたとしても、フォームを崩すことなく常に自分のスイングに徹しているのも素晴らしいと思います。
下半身の重心移動がない為、打球の飛距離が出ないというデメリットも、すり足打法にすることで、
無駄のないスイング、ジャストミート力を実現し、リカバリーしていていることが分かります。

それでは動画をご覧ください。

動画引用元:≪選抜≫甲子園(2019) 東邦 石川選手(3年) ホームラン

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